「無欲な王など飾り物にも劣るわい!」  「王とはな、誰よりも強欲に、誰よりも豪笑し、誰よりも激怒する。清濁を含めて、人の臨界を極めたるもの。そうあるからこそ臣下は王を羨望し、王に魅せられる。1人1人民草の心に、我もまた王たらんと、憧憬の火が灯る。」  『Fate/Zero』イスカンダルの言葉です。  王とは、民に寄り添うものではなく、民を導く者のことを言います。王がやる仕事は、民に未来を魅せることです。  「騎士道の誉れたる王よ。確かに貴様が掲げた正義と理想は、一度国を救い臣民を救済したやもしれん。だがな、ただ救われただけの連中がどういう末路をたどったか、それを知らぬ貴様ではあるまい。」  「貴様は臣下を救うばかりで、導くことをしなかった。王の欲の形を示すことも無く、道を失った臣下を捨て置き、ただ1人ですまし顔のまま、小綺麗な理想とやらを思い焦がれただけよ。」  再び、イスカンダルの言葉です。  王とは、自らの欲の形を示す者のことを言います。決して、救うだけの者を王とは言いません。