環境破壊というと18世紀後半から始まった産業革命以降に始まったものだと思われています。
そして、環境破壊の被害者は地球であり、野生の動物達です。
しかし、調べていくと環境破壊は産業革命以前から起こっていることに気づきます。
環境破壊は、ホモサピエンスがオーストラリアやアメリカに初めて上陸した時から生じていたのです。
もちろん、当時のホモサピエンスが自動車を走らせ、工場で働いていたわけではありません。
ただ、事実としてホモサピエンスがオーストラリアやアメリカに上陸した時と、多くの動物が絶滅した時が重なります。
オーストラリアやアメリカは海により外界との交流を阻まれていたため、独自の進化を遂げた動物がたくさんいました。
当時のオーストラリアには、現在のトラほど大きいフクロライオンやダチョウの2倍もある飛べない鳥、2,5トンもある草食性有袋動物がいました。
アメリカには、体重8トン・身長が6メートルもあるオオナマケモノ、マンモス、サーベルタイガー等がいました。
オーストラリアでは、人類が上陸した後数千年で、体重が50キロ以上の動物24種のうち、23種が絶滅しました。
北アメリカでは、大型哺乳類の47属のうち34属、南アメリカでは60属のうち50属が絶滅しました。
もちろん、気候変動等の要も因あることでしょう。
しかし、マンモスやオオナマケモノは、平均10万年に1度ごとに訪れる氷河期を何度も経験し、生き残ってきた種です。
多くの種の動物の絶滅に自動車を走らせたり、工場で働いていたわけではないホモサピエンスが関わっていた可能性は非常に高いように思われます。