ある実験によると、ストレスを感じた経験の多い人程、人生に大きな意義を感じていることがわかりました。
さらに、人生で強いストレスを感じた経験が最も多かった人達程、生きがいのある人生を送っていることも、わかりました。
このような人達は、将来への不安を抱えて過ごした日々や、過去の苦しい経験さえも、「意義がある。」と感じていました。
最新の科学が結論付けたように、人生に生きがいを感じている人は、あまり生きがいを感じていない人よりも、心配事が多く、ストレスも多いのです。
では、ストレスと生きがいは、何故それ程強く結びついているのでしょうか?
1つの理由として、自らの役割に取り組み、目標に向かって努力すれば、目的意識を持って生きていくことが出来る一方、他者からの批判を受けたり、周囲に足を引っ張られる等のストレスに遭遇する場面が増えるからです。
確かに、何も考えず、言われた通りの仕事をしているだけであれば、それ程ストレスは溜まらないかもしれません。
ユダヤ人大虐殺において、毒ガスのボタンを押し続けた看守の裁判で、「その時、どのような気持ちでしたか?」と質問され、看守は「命令されたから。」と答えたことを思い出します。
ストレスを感じて、仕事を投げ出したい時も、あるでしょう。
しかし、ストレスを感じるのは、それだけ仕事に意義を見出し、努力をしている証拠であると捉えることが出来ます。
そのように捉えれば、ストレスとも上手く付き合うことが出来るのではないでしょうか。