生活の為に働くのではなく、自由を手に入れる為に働く

 

 「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ。」

 『闇金ウシジマくん』丑嶋の言葉です。

 

 

 労働環境の変化・急激な円安・物価高、しかし、上がらない給与。

 その影響か、保険は入らない・持ち家より賃貸・車は持たない等、若者を中心にマネーリテラシーの高い選択をする人が増えてきました。

 さらには、積立NISA・イデコ・インデックスファンド等、若者を中心に投資という概念が少しずつ浸透してきています。

 これに加え、転職・副業・起業等も、若者を中心に当たり前の事であるという概念が、少しずつ社会に定着してきています。

 また、結婚をしない生き方や結婚をしても子どもを産まないという生き方等、生き方に多様性が生まれている事は素晴らしい事であると感じています。

 

 

 ただ、私は、資産を減らさない方法や資産を増やす方法、お金を稼ぐ方法以上に、つまりテクニックではなく、お金に対する正しいマインドを持つ事が大切であると考えています。

 日本が30年間物価は上がっているのに給与は上がらない要因の1つに、お金に対する正しい教育をしてこなかった事が挙げられます。

 いまだに、お金持ち=悪い事をしているという考えを持っている人は多いですし、人前でお金の話をしてはいけないという空気も蔓延しています。

 

 私達が、誰もが読み書きが出来るのは、読み書きの教育を受けてきたからです。

 私達が、お金に対する正しいマインドを持つ事が出来ないのは、お金の教育を受けていないからです。

 

 お金がない家に生まれたけれど頭がいい子どもと、お金がある家に生まれた頭の悪い子ども、どちらが成功する可能性が高いでしょうか?

 ニューヨーク大学が113万人を対象に行った大規模実験の結果は、意外なものでした。

 お金がある家に生まれた頭の悪い子どもの方が、将来成功する可能性が高かったのです。

 

 お金持ちの子が、将来もお金持ちである事が多い理由は、頭が良いからではなく、親からお金に対する正しいマインドを学んでいたからでした。

 

 

 そもそも、日本人のお金に対するマインドは矛盾だらけです。

 お金持ち=悪い事をしていると考えている人が多く、子どもの時からお金について話してはいけないと言われ続けている為、お金について人前では話さないにも関わらず、誰よりも通帳の残高を気にしているのです。

 「お金で幸せは買えないから。」と言いつつ、通帳を見て「給与上がらないな。ケチな会社。」等と愚痴を言い「嫌だけど、明日も会社行きます。」という感じで仕事をしている。

 お金が全てじゃないと言いつつ、誰よりもお金を気にしている人が、日本人です。

 

 

 生活の為に働くのではなく、自由を手に入れる為に働く。

 時間を売るのではなく、アイデアを売る。

 願望を隠すのではなく、信念を持ち伝えていく。

 

 学歴や資格以上に、お金に対する正しいマインドを持つ事が自由を手に入れる為には必要です。