高齢者の精神的な問題は、何でも認知症に原因を決めがちだと感じています。
たしかに、徘徊・物忘れ等は認知症の症状です。
しかし、認知症では説明がつかないような人とよく出会います。
たとえば、5回会う約束をする内の3回程当日キャンセルをしてくる人、親が寝たきりで何も出来ないのにも関わらず何もしない子ども、こちらが電話に出るまで十数回電話をかけ続けてくる人等・・・。あげればきりがありません。
このような人の症状は、認知症の症状とは違います。
また、病院で数分間診察をする医師にはわからない部分です。
私は、このような人は発達障害なのではないかと感じています。
1つのことにしか集中できない、他者への配慮に欠ける、変化に対応出来ない等、発達障害の症状に近いものがあります。
発達障害は子どもの問題と捉えられがちですが、大人の発達障害に近年注目が集まっています。
ある研究では、日本人の10人に1人が発達障害であり、世界的にも発達障害を持つ人の割合は日本がとても高いそうです。
人間関係の問題の根底に発達障害があるケースが少なくないのではないでしょうか。