「どうした?」
「私がレズビアンだって話したでしょ?カミングアウトすれば楽になるかと思ったけど、逆に益々自分がわからなくなる。どの服が私らしいのか、どの本を読んで、どの映画を観たら良いのか、わからない。まだ、友達にも打ち明けられない。」
「テスの気持ちを、分かったふりはしないよ。でも、俺もずっと自分が何者かわからない。だけど、皆ゆっくり確実に、自分に合ったピースを見つけていくんだよ。俺は、ゾーイと出逢い、またひとつピースを見つけたんだ。そして、そのピースがたくさん集まって、自分を作っていく。」
『THIS IS US 36歳これから』ケヴィンとテスの会話です。
ユリに恵まれている日本には、多くの種があります。
その美しさに感激したシーボルトが、ヨーロッパに持ち帰って紹介した事から、美しく観賞価値が高い花として人気を博しました。
キリスト教では、古くから、白ユリをマドンナリリーと呼び、聖母マリアを象徴する花とされています。
聖母マリアのイメージから、白ユリの花言葉は「純粋」「純潔」また、高貴で存在感のある花姿から「威厳」の花言葉が付けられました。
ギリシャ神話にも、ユリの花言葉の誕生秘話があります。
最高神ゼウスは、妻のヘラが眠っている時、息子のヘラクレスを近づけて乳を飲ませました。
それを見たヘラは驚き、ゼウスを押しのけました。
そのはずみで乳が飛び散り、その乳が地上に落ちると、そこに白いユリが咲きました。
この話から、白いユリは母性の女神ヘラを象徴する聖なる花とされています。
ちなみに、天の川が英語でミルキーウェイと呼ばれるのは、この話で天に散った乳のしずくから、天の川が誕生したとされる事に由来しています。
女性同士の愛にも、使われる百合。
その誕生秘話は、性別を超越するようなものです。
男性を愛する男性がいる事も普通、女性を愛する女性がいる事も普通。
おそらく、20代や30代の世界観は、このようになっている人が多い印象を受けます。
歴史的な円安が続き、物価だけが上昇し給料は上がらず、返しきれない借金を返す手立てもない国、日本。
そのような国に、誰がお金を貸すでしょうか。
しかし、日本の若者の世界観は、確実に進歩していると感じます。