私が今年最も話を聞いてきて面白いな、納得できるなと感じた人物は武井壮でした。
武井壮は、20代から30代後半まで知人を通じ、芸人等と仲良くなりました。
そこで、芸人達の話の面白さ、そして芸人が話をするだけで周りの人が幸せにそうにしている姿を見て衝撃を受けたそうです。
それから、どのように話をすれば人を喜ばせることができるのか芸人達の話し方を研究しました。
そして、人の価値とはどれだけの人に求められるのかということであると気付きました。
当時、武井壮は陸上の十種競技で日本チャンピオンになったにも関わらず、誰からも求められず、1円も稼ぐことができませんでした。
そして、年に1回日本の陸上チャンピオンを決める日本選手権の会場がガラガラであることに気付きました。
5,000人程の選手が出場する日本選手権であれば、1人の選手に対し家族等も含め、20人応援してくれる人がいれば、100,000人の観客が来て、日本のどのスタジアムも満員になります。
つまり、日本一を決める大会に出場できる選手達にすら、20人の人に求められる価値がなかったということになります。
百獣の王は、日本のスポーツ施策がただ優秀な選手を育てるということだけに疑問を抱いています。
特別な選手になれるのは、ほんのわずかな人です。
そこで、失敗をしてもリカバリーできる社会を作ることの方が日本のスポーツ施策が優先すべきことだと私も思います。