「ラストアイコンタクト?」
「そ。目は口程にモノを言うってヤツよ。CAさんがやってる接客技術でね。去り際に相手の目を見てニコッとしたら、好印象につながるの。」
「そうカンタンにいくかなー。」
「いーきーまーす。考えてみなさいよ。他の誰かじゃない私だけに笑いかけてくれるのって特別感あって嬉しくない?」
『あかね噺』あかねと居酒屋店長との会話です。
心理学者の研究によると、有能な人程、相手と目を合わせる傾向が強く、また、目を合わせる人は有能に見えるとされています。
先のウクライナ大統領ゼレンスキーの国会演説の時、彼は90%以上の割合でカメラの向こう側の国会議員、はたまた日本国民の目を見て話していました。
日本人は相手の目を見て、会話をするのが苦手な人が多いです。
会議やプレゼン等においては、相手や聴衆の目を見ずに、原稿や資料を見て話をしている人がほとんどです。
これでは、相手の心にメッセージが届くはずがありません。
過去の調査によれば、ジョブズ、オバマ元大統領、孫正義等、ほとんどの有能な人物は、会議やプレゼン、会話の中で90%以上相手の目を見ていたという結果が出ています。
ジョブズに至っては、94%相手の目を見ていたという結果でした。
有能な人は、目を合わせて伝えるからこそ、相手を惹きつける事が出来る事を知っています。
さらに、交渉時等に使えるテクニックを。
目を合わせるタイミングも、ずっと目を合わせるのではなく、最初に意識して目を合わせましょう。
相手に「この人は、目を合わせてくるな。」という印象を植え付けます。
その上で、変なタイミングで目を逸らしましょう。
すると、相手は「何故この人は、目を逸らしたんだろう?」と不安感を抱きます。
そのタイミングで強気で押すと、相手がYESという確率が上がります。
目は口程にものを言う。
何を話したか以上に、目線の方が相手に与える印象において大事であるという意識を持つ事が大切です。