相模原障害者殺傷事件

　先日、相模原において、知的障害者施設入所者を複数殺傷するという痛ましい事件が起きました。
メディアにおいても、連日取り上げられています。
　私は、コメンテーターの発言に大きな違和感を感じています。
「障害者の方には尊厳を持ち、接するべき、職員であるならなぜ尊厳を持てなかったのか？」
「障害者施設で働くのであれば、勉強してきているはずなのに・・。」等、施設で働く人の現実・現場とはかけ離れた意見が飛びかっています。
　おそらく、そのような発言をする方は、障害者施設等で仕事をしたこともなく、障害者と関わったこともほとんどないのだと推測できます。
　夢を持ち、障害者施設で働いている人は、ほとんどいません。生活のため、現実のために、仕事をしているのです。
そして、障害者の尊厳云々言うのであれば、何故隔離された施設で障害者は生活しなければならないのでしょうか。
　この事件を一個人の感情論として捉えるのではなく、社会全体の問題として捉える視点が必要だと思います。