「は?何が間違ってないって?兵士が、どれだけ余計に死んだと思ってんだ?」
「ジャン。結果を知った後で、選択をするのは、誰でもできる。後でこうすべきだったって言うことは簡単だ。」
「でも‥選択する前に結果を知ることはできないだろ?あの巨人の正体は誰か?何人いるのか?何ができるのか?何を知ってるのか?何を知られているのか?」
「わからないよ!いつだって、わからないことだらけだ!でも時間って流れるし、止まったりしてくれない!結果がわからないのに、選択の時間は必ず来る。」
「大して長くも生きてないけど、確信してることがあるんだ‥。何かを変えることのできる人間がいるとすれば、大事なものを捨てることができる人だ。」
「化け物をも凌ぐ必要に迫られたのなら、人間性をも捨て去ることができる人のことだ。何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう。」
『進撃の巨人』ジャンとアルミンの会話、そして、アルミンの言葉です。

7月7日都知事選が行われ、私自身も、選挙に足を運びました。
結果は、小池さんが3期目の都知事になる事に‥。
石丸さんを推していた私としては、残念な気持ちです。
最早、否、昔から現代まで選挙は、その人の能力・実績・誠実性等を観るものではなく、その人の支持母体や周りの人が何と言っているか、メディアでよく顔を観るのか等の空気を読む「空気選挙」となっています。
公開討論会を観れば、小池氏の能力・実績・誠実性等を確認する事が出来、公開討論会を観た人は、誰も小池さんに投票をしたいとは思わなかったはずです。
私自身、質問に答えない政治家は、そろそろ時代に合わなくなってきていると感じていた為、とても残念です。
選挙中、私の隣にいた高齢者は、小池さんを推していました。
私は、その高齢者に、小池さんの何を評価し、何を期待出来るのかと、質問をしそうになってしまいました。
否、これまで通りの「経済的超ゆとり世代」である高齢者を優遇する施策を続ける小池さんは、高齢者にとっては、いい人(都合のいい人)なのかもしれません。
最早、選挙というものは、機能していないと感じるのは、私だけでしょうか?
約30%が高齢者という日本、そして、選挙に行く人の殆どが高齢者であるという実態。
さらに、高齢者の殆どが、自宅でテレビを観ながら過ごし、テレビでよく取り上げる人に投票をするという「単純接触効果」が働き、高齢者程、現状を維持しようとする「現状維持バイアス」が強く働くという実態。
選挙に勝つ人や党と、その国の高齢化率は、比例するというのが、私の持論です。
平成29年の総務省の調査によると、第48回衆議院選挙における投票率は、最低が20~24歳、最高が70~74歳になっています。
★20~24歳:30,6%
★70~74歳:74,1%
今回の都知事選の投票率は、60%でおり、高齢者の殆どが、小池さんに投票をすれば、若い世代が、どれだけ投票をしても、小池さんが勝利をする構図になっています。
これは私の持論ですが、このままの選挙制度を続けるのであれば、年金を貰うという選択肢をしたのであれば、選挙権を失くしたらどうかと考えています。
現在の70歳以上の高齢者は、平均して収めた年金の額の7倍の年金を受給しています。
日本は「民主主義」ではなく「シルバー民主主義」なのです。
年金を貰うという事は、国、否、その国で働く人達の犠牲の下で、生きていくという事です。
私は、何か権利を獲得する為には、犠牲が必要であると考えています。
選挙権は、犠牲を払っている人達にのみ、必要という考え方もありではないでしょうか?
私達が、観ているのは、今日だけでも、明日だけでも、1年後だけでもありません。
次の世代を生きる若者の、未来を観ています。
私には、選挙に出掛ける年金を貰い続ける高齢者や、70代・80代の高齢政治家が、本当に次の世代を生きる若者の未来を、観ているようには、とても観えません。
国や街の未来に懸ける気持ちがあるのなら、年金を貰わないという選択をすればいいのです。
これが私が考える「シルバー民主主義」から「民主主義」に移行する有効な方法の1つです。
「もう意味も理由もいらない。この行いに意味が生まれるのは、俺が死んで何百年も経った後なのかもしれない。きっと俺は、大きな‥何かの歯車の一つにすぎないんだと思う。」
「錆び付くまで、呪いを殺し続ける。それが、この戦いの俺の役割なんだ。」
『呪術廻戦』虎杖の言葉です。
政治は、政治家個人がどうではなく、システムです。
これは、政治に限らず、勉強においても、仕事においても、スポーツにおいても、同義です。
政治であれば、何か施策を実施し、その施策を、数字で判断する。
この実験と検証を繰り返していく事が、政治における政治家の仕事です。
そこで、私達が判断するのは、政治家の話し方が気に入らないとか、態度がムカつくとか等ではなく、数字です。
その数字が、良い数字であれば、優秀。
そうでなければ、優秀ではない。
ただ、そこで、大切なのは、その数字を、偽る事なく、否、自身の立場等を守る事なく、きちんと国民や都民に伝える事。
未来に懸けるのであれば、大切なのは、数字です。
今回の都知事選においては、これを実行出来るのは、石丸さんであると考えた為、私は石丸さんを推しました。
イギリスでは、労働党は、勝利をし、政権交代が起こりました。
フランスにおいても、極右政党が第一党になる可能性が生じた為、マクロンは、連立を与儀なくされました。
アメリカ大統領選においても、トランプが優勢となっています。
日本に限らず、どの国においても「これもあり。こっちもあり。」という中党政党への批判が、相次いでいます。
物価高・エネルギー価格の高止まり・移民等の外国人を受け入れる事により国民へのサービスが滞る事による働く世代を中心とした不満が、表面化し、世界においては、選挙の結果として現れています。
何も捨てる事が出来ない人には、何も変えることはできないだろう。
私が、都知事になったら、高齢者を切り捨て「シルバー民主主義」を変えたいと思います。