「あなたといられたら、幸せと思ってた。」
「私ったら、ごうつくばりよ…だって、ジェントルが幸せだと私、もっと幸せなんだもの。」
…逢えなかった時間が、愛を一層強くする…
『僕のヒーローアカデミア』ラブラバの言葉、そして、ラブラバとジェントルの脳内言葉です。
私達が、笑う理由は何でしょうか?
理由は多岐に渡りますが、私は、他人に自分が喜んでいる事を伝える為であると考えています。
そして、このような笑顔は、社交性が磨かれてきた大人になってから少しずつ発達していくのかというと、そうではありません。
人生のかなり早い段階で、私達は笑顔を社会的なメッセージとして用いています。
インディアナ大学が、生後10か月の乳児を集め、おもちゃの部屋で遊ばせるという実験を行いました。
同じ部屋には、お母さんも一緒です。
ここで、実験に条件を設定しました。
お母さんに、子どもをずっと見つめてもらう条件と、子どもを見つめない条件を設定したのです。
お母さんは、12分間の遊びの時間のうち、6分間は子どもを見つめ、6分間は子どもを見つめないという条件を繰り返しました。
そして、実験者は、こっそりと子どもが笑う回数を測定していました。
平均すると、12分間のうち、子どもは、お母さんが見つめている時には4回笑い、見つめていない時には1回笑いました。
お母さんが見つめていると、子どもはよく笑う事が、この実験から理解する事が出来ます。
子どもは、おもちゃ遊びが楽しいから笑うのではなく、自分が楽しい事をお母さんに伝える為に笑っているのです。
生後10か月で、すでに人は、自分が楽しい事を伝える為に笑顔が有効である事を学習しています。
笑顔を見せて、自分が楽しい事を伝える事は、人が生まれながらに習得しているものなのかもしれません。
確かに、成功している人程、よく笑います。
そして、一昔前とは異なり、現代は笑顔でいる人をより求める時代になっています。
「どこまでいこうが敵(ヴィラン)も一人の人間だ。俺たちは、そこを見ていかなければいけないんだ。友の言葉を借りるならー彼らの心の奥底に在るー原点(オリジン)ってやつを」
『僕のヒーローアカデミア』塚内の言葉です。
笑顔が、人が生まれながらに習得しているものなら、現在、笑顔でいられない人も、必ず笑顔になる事が出来るはずです。
若しかしたら、私達が見るべき視点は、そこに在るのかもしれません。