「誰にもナメられない完璧な男を…演じてるんでしょ?あたし達の為に。」
「その口を隠せば、友達はできる。」
「いらねェ。これがおれだ。笑うやつは、ぶっ飛ばす。」
「フクロウナギがきたぞー。」「近寄るな。あいつ強さもバケモノなんだ。」
「ブリュレが大けがを。」
「ブリュレ、何があったんだ?」
「お前にやられた奴が仕返しに来たんだ。カタクリ。」
「?じゃあ何で妹がやられるんだ?」
「お兄ちゃん…」「あたし痛くないよ…お兄ちゃんは…そのままでいいんだよ。」
「…バカ。おれは…」…おれのせいでブリュレが…
…おれが甘かった…
「よくも妹の顔に…スキは見せねぇ。完璧な恐怖を与えてやる。」
『ONEPIECE』ブリュレの言葉と、カタクリの回想です。
昨日11月25日は、カタクリの誕生日でした。
JUMPSHOPの戦略変更の為か、発売と同時にバースデイグッズは、SOLDOUTとなりました。
ドフラミンゴもそうでしたが、カタクリやドフラミンゴがSOLDOUTになる事はグッズを手に入れる事が出来ない悔しさはあるものの、嬉しい気持ちになります。
家族には、役割があります。
①ヒーロー/ヒロイン
②犠牲者
③傍観者
④問題児
⑤チャーマー
多くの場合、家族の中の誰かがこの中の1つ以上の役割を担います。また、役割を複数担うケースもあれば、時とともに、役割が変化する事もあります。
そして、この5つの役割は、家族だけに限らず、学校や仕事、スポーツのチーム等においても、当てはまります。
③傍観者は、家族から一歩身を引いて見守るポジションです。
家族からすると、輪の中に入ろうとせず、単独行動を取ろうとする傍観者は、扱いに困る存在となります。
傍観者本人は、考え方や価値観・世界観等が家族と異なる為、どうしても家族の中で浮いてしまいます。
兄弟の中間子が傍観者となる事が多いですが、母親の力が強い家庭の父親や、反抗期に親と衝突する子ども等が、傍観者の役割を担う事もあります。
一見すると、傍観者は身勝手で無責任な存在に見えるかもしれません。
しかし、傍観者は一歩引いて見守る事で、家族の問題をいち早く発見する事が出来ます。
また、冷静な一面を持ち合わせている事が多い為、問題解決に知性を提供する事もあります。
時に、冷静な戦略家の一面を持ち合わせる一方、傍観者のまま大人になると、どこにも属する事が出来ないという事態が生じる事も少なくありません。
これにより、孤独に苛まれたり、変わり者として扱われたりする事もあります。
傍観者は、このような立場の為、家族の誰とも深い繋がりを持ちませんが、内心、犠牲者に甘えていたり、ヒーロー/ヒロインに必要とされる事を求めていたり、皆から愛されるチャーマーに嫉妬していたりします。
ただ、そのような心の内面をオープンにする事は、ほとんどありません。
家族もそうですが、仕事やスポーツのチームにおいて、傍観者は活かし方により、力を発揮する事が出来ます。
スポーツ等において、イーグルアイと評されるように、ピッチに居ながら、ピッチを遥か上空から俯瞰したようなプレイが出来るのも傍観者の特徴です。
フットボールで言えば、少し前で言えばダビド・シルバ、現代で言えばベルナルド・シルバが該当するでしょうか。
しかし、物静かで主張をしない彼らの特徴を活かす為には、ヒーロー/ヒロインの理解と、犠牲者からの支持等が必要です。
日本においても、傍観者の才能を活かす事が出来るような、土壌が育つ事を願っています。