私よりも公を優先する

 税金や、社会保険料を多く取られること、嫌ではないですか?
 私は、嫌です。
 また、高齢者は、若い頃、社会保険料の支払いもなく、消費税等もなかったにも関わらず、現在多くの年金を受給していることに不公平感を感じます。
 そんな時、吉田松陰を思い出します。
 松陰は、常々「私よりも、公を優先させるように。」と訴え続けました。
 その狂気とも言える精神により、友と2人でペリーの舟に乗り込んだり、自首をしたり、日本の為にならないと判断した幕府役人の暗殺を計画します。
 松陰の狂気を止める為、高杉や桂等は、必死に制止しましたが、松陰は止まりませんでした。
 処刑に関しても、全てを正直に話さなければ、死刑は免れることができたはずです。
 しかし、松陰は、「それは私の為であり、公の為ではない。」と考え、死をも受け入れます。
 「かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂」という文言からも、松陰の公に対する強い思いが伝わります。
 松陰であれば、税金や社会保険料を喜んで、公の為に支払ったことでしょう。
 税金や社会保険料等に関する不公平感を感じると、松陰のことが頭に浮かびます。