私達の研究はここで終わりになるけど、たとえこのオハラが滅びても、あなた達の生きる未来を、私達が諦めるわけにはいかない

 

 「知識に対する投資は、いつでも最高の利益を生み出す。」

 ベンジャミン・フランクリンの言葉です。

 

 

 私は、最近、知識とは、どのような事であるのかを考えます。

 有難い事に、私は、幼年期・少年期・青年期に様々な場所に出掛け、様々な人に逢い、様々な事柄に興味を持つ事が出来ました。

 その時に経験した事が、大人になった現在、知識として繋がった時、私はとても幸福感を覚えます。

 

 私は、知識は単独で存在するものではなく、別の知識とどのように結びつき、全体構造としてどのように進化していくのかが大切であると考えています。

 現代では、全体構造を習得しなくとも、必要な情報に行き着く事が出来ます。

 しかし、それでは、最後まで知識を全体構造として捉え、そして、知識を進化させていく事は出来ません。

 

 つまり、大切なのは自分の中で知識が、構造化されている事です。

 これは、知識の全体像がイメージ出来ていて、その構成要素としての1つ1つの知識の繋がりや関係性が整理されているような状態です。

 そのような全体像さえイメージ出来ていれば、新しい知識が入ってきた時に、全体構造の中で位置づけが出来ますし、必要に応じて、その構造を組み替える事も出来ます。

 

 レゴブロックに例えると、わかりやすいでしょうか。

 頭の中にある1つ1つの知識を、レゴブロックとしてイメージします。

 レゴブロックは、1個1個のブロックが、他のブロックと連結して組み立てられる事で、完成していきます。

 自分の頭の中に、全体的な構造としてのイメージがあれば、知識もレゴブロックのように、他の知識と連結させながら組み立てていく事で、大きな建築物を作る事が出来るようになります。

 

 

 「歴史は人の財産。あなた達が生きる未来をきっと照らしてくれる。だけど、過去から受け取った歴史は、次の時代へ引き渡さなくちゃ消えていくの。」

 「私達の研究は、ここで終わりになるけど、たとえこのオハラが滅びても、あなた達の生きる未来を、私達が諦めるわけにはいかない。」

 『ONEPIECE』ニコ・オルビアの言葉です。

 知識を考える時、私は18歳の時に読んだオハラ科学者達を思い出してしまいます。

 

 知識というのは、何もない所から突如生まれるものではありません。

 知識は出現するものではなく、進化するものです。

 新しい知識というのは、これまで先人達が紡いできた知識の進化系であると、肝に銘じて、謙虚な姿勢で知識と向き合う必要があります。