「相手の立場にたって、気持ちを考えよう。」と言われます。
そして、多くの人が「空気が読めない言動をしてしまうこと」を恐れています。
現代において求められる「空気を読む力」は、人が進化の過程で生き残る為に発達させた能力です。
しかし、その能力はいまだ発展途上であり、完璧なものではありません。
コミュニケーションの悩みはホモサピエンスだけが持っている悩みなのではないでしょうか。
また、見方を変えると人がこれだけ対人関係やコミュニケーションで悩むのは元々その分野が人は苦手だからであると考えることができます。
元々分かり合えないのが人であるため、その努力を懸命にしているわけです。
種としての苦手分野であるにも関わらず、それを完璧にこなせない自分や他者を駄目であると決めつけるのは安易な考えです。
ホモサピエンスという種の共通課題がコミュニケーションであることを意識すれば、肩の荷が少し軽くなるような気がします。