笑いが私を支えてくれた

 「そんながらくたを作って、何の役にたつんですか?」
 爆笑問題太田光が、東京芸術大学教授陣を相手に、投げかけた質問です。
 太田から、難しい単語を使わなくても、自らの疑問や経験を言葉にすることができれば、見識高い人を含め、誰とでも会話を成立させることができることを学びました。
 20歳の時、自身の将来に不安を感じていた夜中、テレビをつけると、27時間テレビがやっていました。
 そこでは、明石家さんまを笑神様と称えながら、皆で笑いを取り続けることに、ただ全力な芸人達がいました。
 その姿を見て、前向きな気持ちになれたことを覚えています。
 ロンドンに着いた初日、ライオンキングの舞台を観る直前、弟と「ここで、大西ライオンがきたら笑えるね。」と話したことを覚えています。
 ロンドンという、右も左もわからない場所で、大西ライオンの話をして、気持ちが落ち着いたことを覚えています。
 振り返れば、私は、ことあるごとに、笑いに支えられていました。
 吉本興業の一連の話を聞く中で、そのようなことを思い出しました。
 松本人志が言うように、笑いという終着点が、吉本らしいのではないでしょうか。