「若利くんは、何でそんなに強い?」
「…練習しているから。」
「それ以外…。」
「…運が良いと思う。」
『ハイキュー』佐久早と若利君の会話です。
幸運=(行動×多様+洞察)×回復力
運の方程式です。
天才に共通する唯一の性格は、開放性の高さ、つまり、好奇心の高さでした。
好奇心というスキルを身につけ、人生を探索し続けるには、どのようにしたら良いでしょうか?
その方法は、いつくもありますが、最大のポイントは、以下の言葉に集約されます。
「うまくいくまで、うまくいっているふりをせよ」英語圏では定番のフレーズです。
仕事が出来る人間になりたければ、仕事において結果を出し続けている人の働き方を真似してみる。
スポーツが上手くなりたければ、その競技において結果を出している人のフォーム等を真似てみる。
勉強が出来るようになりたければ、勉強が出来る人の勉強方法を真似してみる。
このように、目指す人の思考や行動を模倣してみた経験は、誰もが1度はあるでしょう。
何の手掛かりもなく、自己の改善を試みるよりは、明確なロールモデルがいた方が、成功に近づきやすい事は容易に想像出来ます。
このアドバイスが効くのは、仕事やスポーツだけに限りません。
私達の好奇心も「うまくいっているふり」で向上するのです。
南メソジスト大学において、研究チームは、複数の大学に通う400人以上の大学生を集め、それぞれに「自分の性格で変えたい所を考えて下さい」と指示しました。
そのうえで、研究チームが事前に作っておいたアクションリストの中から、好きなものを選んで、週に1~4つずつこなすように指示しました。
アクションリストには、たとえば、社交的な性格になりたい人には「昔の友人に連絡する」「初対面の人に挨拶する」等のミッションを実行するような内容が書かれています。
つまり、全ての参加者に対して、各自が望む性格をすでに手に入れたかのように、振る舞わせたのです。
研究開始から4カ月後、参加者に興味深い変化がみられました。
ミッションを着実にこなした参加者程、性格テストの結果が変わり、実際に本人が望んだキャラクターに変わっていたのです。
この結果から、自分が目指す行動を積極的に実行出来れば性格は変える事が出来るという結論を導き出す事が出来ます。
人生の幸福を掴みたければ、好奇心を備えた人のフリをし続ければいいのです。
この作業を何度も繰り返す事で、少しずつ脳に新たな神経パターンが刷り込まれ、あなたの内側に異なる性格が根付いていきます。
好奇心は、インストール出来るのです。