「紙の本を読みなよ。電子書籍は、味気ない。本はね、ただ文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールでもある。」
「調子の悪い時に本の内容が、入ってこないことがある。そういう時は、何が読書の邪魔をしているか考える。調子が悪い時でも、スラスラと内容が入ってくる本もある。なぜ、そうなのか考える。精神的な調律、チューニングみたいなものかな?調律する際、大事なのは、紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。」
『PSYCHO-PASSサイコパス』槙島の言葉です。
大学生の時、目にかけてくれていた教育学の教授が「本棚を見られるのは、恥ずかしい。自分の頭の中を見られるみたいだから。」という発言をしていた時、深く納得した事を記憶しています
それ以降、私の家の最も自慢の家具は、本棚です。
高い天井・窓から差し込む光・作り付けの本棚、そして、高価そうな書籍。
大富豪達は、その本を読んでいるわけではありません。
本は、家具調品の1つであり、持ち主の知性をひけらかす為の役割を担っているに過ぎません。
反論も聞こえてきそうですが、私はそれでいいと考えています。
読んではいない高価そうな書籍を並べているという事は「自分は、知性に重きを置く人間である」という事を示している事だからです。
上記の教授の言葉通り、本棚の背表紙というのは、その人の脳を見せているようなものです。
その人のファッション、美的センスの現れでもあります。
知性を重んじる本棚を最初に作ってしまえば、その人は、いずれ知性に溢れる人になります。
美しい本棚の持ち主は、いずれ美しい人になります。
本棚が、人格を作ります。
さあ、今日も、槙島とともに、紙の本を読みましょう。