時代がようやく結婚をしなくてもよいという風潮になってきました。
私も、その意見に賛成です。現在30代の人の場合、結婚をしても、しなくても人生における幸福度に大きな差異はないというデータが出ています。
さらに、仮に結婚をしても、我慢をして結婚生活を続けるよりも、離婚をするという決断をする人が増え、社会もこれを容認していく風潮になっています。
それでも、結婚をする場合、相手を知る事はもちろん大切ですが、それとともに、再現性のある科学的なデータを理解しておく事も大切です。
それだけ、自分にとっても、相手にとっても、結婚をし、同じ時間を過ごすという事の影響力は大きいものです。
一昔前、あげまんという言葉が流行りましたが、これは確かに存在し、どんな優秀な男性もさげまんの女性と結婚した場合、その後は不幸な人生が待ち構える事になります。
結婚相手にどのような事を求めるかという質問を実施すると、多くの人は、1位協調性の高さ、2位情緒安定性の高さと答えました。
協調性の高さとは、共感力の高さを指します。
情緒安定性の高さとは、精神的に安定している事を指します。
どちらも大切な要素ではありますが、協調性の高い人は、成功する事が出来ない、つまりお金を稼ぐ事が出来ないというデータがある事も、頭の片隅に入れておきたいです。
結婚相手にお金を求めるのはどうかという異論がありますが、私は結婚相手には経済力を求めるべきであると思います。
人が頭が悪くなる場面の代表的なものに、お金がないという事が挙げられます。
農家に対して凶作の時と豊作の時に知能検査を実施すると、豊作の時の方が、知能検査の得点が高いというデータもあります。
たしかに、怪しい投資詐欺やネズミ講、宗教、ギャンブル等に騙される人や抜け出せない人は、多くの場合貧困な人です。
このようにお金がない状態になると、人の知能は低下し、通常であればしないような誤った選択を繰り返してしまいます。
では、結婚相手には何を求めるべきでしょうか?
ワシントン大学が4,500人を対象に「ビッグ5のどの性質が、収入に影響するか」を5年間に渡り追跡調査をした実験があります。
結果は、収入に最も影響するのは誠実性でした。
誠実性の高い人は、仕事で成功しやすく、収入も高い上、人生における満足度も高い傾向にありました。
さらに、誠実性の高い人は、知能が低下している時に騙されやすい目先の利益に左右されず、長期目標を立て、そこに向けてアプローチをする事が得意であるという一面がありました。
結婚相手に何を求めるかは、各人の自由ですが、それぞれの好みに加え、相手の誠実性の高さをみて決断をする事が、結婚生活の行方を左右するものになると思います。