「ー俺達は、血液だ。滞り無く流れろ。酸素を回せ。脳が正常に働くために。」
『ハイキュー』音駒高校の円陣での掛け声です。
銀河系には、1,000億以上の星が輝いています。
それらの星同士が、互いに通信回線で繋がっている様子を想像出来るでしょうか?
その接続状況は、分刻みでめまぐるしく切り替わっていきます。
そのような通信回線が作るネットワークが、激しいやり取りを繰り返しながら、銀河系にある1,000億以上の星を1つに繋いでいる‥。
気の遠くなるような壮大な世界ですが、実は、このような壮大な世界が、私達が持っている脳の姿です。
私達の脳では、電気信号を伝える機能に特化した細胞である「ニューロン」が1,000億も集まり、天文学的な規模の情報社会を作っているのです。
私達の脳は、38億年の生命進化の長い歴史を経て、出現し、巨大化し、作り出されてきました。
初期の生命は、脳はもとより、神経すら持ち併せていませんでした。
5億4,000万年前に、神経管と呼ばれる原始の脳を持つ生物が現れました。
その脊椎動物の祖先から、哺乳類・原始的な霊長類・ヒトへと進化する過程で、脳は大きくなっていきました。
それと同時に、神経細胞同士の連絡も、より複雑なものになっていきました。
多くの祖先の営みの果てに、脳の謎をも探求出来るヒトの脳が誕生したのです。
勉強においても、仕事においても、スポーツにおいても、最終的に辿り着く結論は1つです。
ー脳が正常に働く為にー