「ほら、あるでしょ。卵が先か、鶏が先かみたいな話。肉体に魂が宿るのかな?それとも、魂に体が肉付けされているのかな?」
…聞くしかないか…「前者。」
「不正解(ブッブー)。答えは、後者。いつだって魂は、肉体の先にある。肉体の形は、魂の形に引っぱられる。」
『呪術廻戦』真人と七海の会話です。
大きな頭につぶらな瞳。まだ上手に動かせない小さな手足。言葉にならない声。
そして、親にみせる笑顔と甘えた仕草。
赤ちゃんは、たくさんの魅力を持って生まれてきます。
赤ちゃんは、視線や声、仕草等で気持ちを表しています。
それらの動きを、シグナル行動と呼びます。
親は、シグナル行動をみて、赤ちゃんに何かしてあげようと考え、行動します。
その親の行動に赤ちゃんが反応し、相互作用が生まれて、やり取りが続きます。
やり取りを続けるうちに、赤ちゃんと、親の行動のリズムが合ってきます。
リズムが合うと、育児をしやすくなります。
これを、引きこみ現象と呼びます。
親が赤ちゃんの仕草を「可愛い」と言い、何かしてあげようとすると「親バカだ」等と言われがちです。
しかし、赤ちゃんにのせられ、反応を返すのは正解です。
これにより、赤ちゃんの学ぶ力も、親の育てる力も、引き出されていきます。
やはり、赤ちゃんを見ていると、いつだって魂は肉体の先にあると考えてしまいます。