腸が正常に働くために

 「腹を立てる」「腹黒い」「腹を決める」「腹に落ちる」「腹が据わる」等、お腹にまつわる慣用句は多数あります。

 お腹にある臓器が、腸です。

 腸は、脳よりも、ずっと昔から存在しており、脳の神経細胞は、元々腸から生まれたと考えられています。

 つまり、腸は脳の親のような存在なのです。

 たしかに、腸の構造と、脳の構造は似ています。

 これまでの常識では、私達の意識を決定付けているのは、脳であると思われていましたが、最新の科学はこの常識を覆しています。

 脳以外でも、自ら考える動く臓器が、人の身体には複数あります。腸も、その1つです。

 1億もの神経細胞と、栄養を選別するセンサーを持つ腸は、脳とは独立した生命体のように活動します。

 腸しか身体にない生物でも、獲物を捕獲し、排泄をしていることからも、腸は自ら考え、行動することが出来ることは理解出来ます。

 自ら考え行動する腸は、栄養価の高い物はゆっくり吸収し消化します。

 これに対し、毒性の高い物は早めに排泄します。

 また、幸福物質と言われるセロトニンは、腸でも生成されます。

 セロトニンは、幸福感やリラックスを感じさせてくれる物質であり、セロトニンの不足がうつ病の原因の1つではないかと言われています。

 このことから、腸は、消化・吸収・排泄だけではなく、私達の幸福にも起因していると考えることが出来ます。

 たしかに、便秘等になると、イライラや不安感が強まります。

 腸が正常に働く為に、栄養価の高い適切な食事摂取を心掛けたいものです。