「オッケー後は任せなさい。でも、恵君には多少無理してもらうかも。頑張ってね。強くなってよ。僕に置いていかれないくらいに。」
「五条先生。」「先生も寝るんだな。」「当たり前でしょ。何言ってんのアンタ。」「五条先生。」
「おっ起きた。」「ちょっとその椅子高いヤツでしょ。」「呼びつけといて、居眠りしないでくださいよ。」
『呪術廻戦』五条悟の夢の中の言葉と、夢を見る五条を起こす伏黒・虎杖・釘崎の言葉です。
今週は、五条悟について語りたい所ですがその気持ちは横に置き、昨今の漫画・アニメでは、流石に夢落ちはなくなっていますが、『呪術廻戦』『進撃の巨人』等、夢の中で回想が進んだり、『海が走るエンドロール』等、夢の中で考えが整理されたりする場面が多く見受けられます。
90年台のハリウッドでは『タイタニック』『フォレストガンプ』『プライベートライアン』等、生存者若しくは物語の主人公が過去を語るというスタイルが、流行していました。
昨今の健康ブームは終わりを知らず、数年前のスムージーは下火となり、現在は睡眠に注目が集まっています。
寝ないで仕事をしたり、朝まで飲んだりする事を自慢していた時代は、すでに過去の価値観となっています。
私達が、朝目を覚ますと、意識の世界への扉が開かれます。
私達は、周囲にあるもの全てを見て、触れて、嗅いで、聞く事が出来ます。
空腹感を感じれば食べ、動いていないと感じたら動き、孤独を感じれば仲間を求めます。
覚醒時、脳と身体は、絶え間なく、新しい情報や状況に直面しています。
目が覚めている間、人は望もうと望むまいと、常に情報収集を余儀なくされています。
私達の脳はあらゆる情報を解釈し、周囲の環境と相互作用を繰り返しているのです。
その情報収取能力が低下する場面があります。
それが、睡眠です。
意識的な状態からゆっくりと無意識の眠りの世界に移行していくとともに、情報収集能力は低下していきます。
そして、瞬間的に意識が戻ったり、短時間の覚醒に時々中断されたりしながら、私達は複数の睡眠ステージを駆け抜けていきます。
それは何故なのでしょうか?
私達は、何故1日24時間の間に、2つの異なる世界を生きるのでしょうか?
その答えは、覚醒中に長時間働き続けた脳が、睡眠中なら休息を取る事が出来るからです。
私は、10代・20代の自分に声を掛けられるとしたら「もっと寝ろ。」と声を掛けます。