コロナウイルス感染拡大に対し、日本は感染者数・重症者数・死者数ともに、アメリカやヨーロッパ等と比較し、桁が1つ異なる程に抑えられています。
日本人の国民性や文化等による部分が大きいと思いますが、私は、政府の成果であるとも感じています。
しかし、コロナ禍において、総理を始めとする政治家の原稿を読み上げるだけの会見を聞き「そうじゃない。」「そこじゃない。」等とモヤモヤし、がっかりした気持ちになった人も多かったようです。
私は、政治家にも外向性が高い人だけではなく、外向性が低い人がいてもいいと感じています。
菅さんのように会見は苦手でも、高齢者の医療費を上げたり、携帯電話料金を下げる等、これからの日本を生きる人の為の施策を実施出来る事が、政治家のやるべき事であると思います。
それでも、話が上手いに越した事はありません。
そして、話の上手さとは技術です。
①「すみません。5枚なのですが、先にコピーをとらせてください。」
②「すみません。5枚なのですが、急いでいるので、先にコピーをとらせてください。」
③「すみません。5枚なのですが、コピーをとらなければいけないので、先にコピーをとらせてください。」
ハーバード大学が行った実験で、上記3通りの声掛けの中で、最もコピーを先にとらせて貰えたのは②の話し方でした。
コピーを先にとらせて貰った確率は、①60%②94%③93%でした。
「急いでいるので」と理由を説明すると、格段にコピーを取らせて貰える確率が上がる事が理解出来ます。
しかし、③において「コピーをとらなければいけないので」は理由になっていません。
それでも、「なぜなら」という説明が入る事で、理由を説明する事と同等の効果が得られています。
プレゼンテーションや発表等をする時、ほとんどの人が用意した資料を基に、下を向きながら話をします。
つたなくてもいいので、資料は置いて、前を向いて話しましょう。
人のコミュニケーションの90%以上は、非言語的コミュニケーションにより成り立っている為、あなたの言葉ではない情報を聞き手に伝える必要があります。
そして、話すシナリオは、結論→理由→事例→結論の順番で話をしていきます。
まず、結論を伝え「なぜなら」と理由を説明し「たとえば」と事例を紹介し、最後にもう1度結論を伝える。
前を向いて話す事と、この型を持っているだけで、あなたの話は何倍も魅力的なものとなる事を約束します。