「‥あのー眞鍋先生、実は今黒川さんのお母さんが見えてまして‥。」
「‥あー‥すぐに伺います。」
「ですから私、何度もこうしてお話をさせてもらってますケド!!一体何が原因で、一向に改善されないんでしょう!?」
「ウチの美斗(ミント)は、また成績が下がったんですよ!?一体、学校では何を教えてらっしゃるのかしら!?」
「この前の学芸会だって、美斗はシンデレラをやりたがってたのに、他の子に取られて、一日中落ち込んでいたんですから!!大体、先生達が子供の権利を無視して‥」
「あのスミマセン。お母さん。美斗さんが悪い方向へ向かっているとお考えですか?」
「人の話を遮るんじゃないわよ!!何度もそうだって言ってるでしょ。頭の悪い教師ね!!」」
「それなら原因は、ハッキリしてますよ。母親だからだ。お前のようなゴミが。」
『ジャンケットバンク』美斗の母親と眞鍋の会話です。
♦「第1志望のビリ」と「第2志望の1位」どちらがいいでしょうか?
1月18日・19日、共通テストが行われました。
2022年高校生の「学習指導要領」が変更されました。
これにより、2025年の共通テストより「情報」がテスト科目に加わる等、大きな変化が生じています。
受験シーズンが、近づいてくると、志望校をどこにするのかで悩む生徒・家族は、多いのではないでしょうか?
♦少しでも偏差値の高い学校に合格してほしい
このように願う家族は、多いのではないでしょうか?
データからも、子どもを持つ親は、偏差値が高い学校を好む傾向にある事が示されています。
さらに、学力の高い子どもを持つ親程、その傾向が強い事も、わかっています。
否、学力の高い子どもを持つ親も、学力が高い為、そのような傾向にあるという「相関関係」を想像する事が出来ます。
①学習意欲が高く、切磋琢磨できる環境が整っている
③周囲に優秀な学生が集まるため、お互いを高め合える友人が見つかる
家族が、子どもを学力の高い学校に行かせたい理由を考えると、上記のような所でしょうか?
その中でも③学力の高い同級生の影響を受けて、自分の子どもの学力も上がると期待をしている家族は、多いのではないでしょうか?
古くから「朱に交われば、赤くなる」とも、伝えられています。
心理学的に分析をすると「ピア効果」が、働く事が、予想されます。
実際に私達は、家族・友人等の身近な人から、多くの影響を受けています。
☆考え方・行動・習慣
★喫煙・飲酒・性行動
☆キャリア選択・貯蓄性向
考え方から貯蓄性向に至るまで、私達は、家族・友人等、身近な人の影響を受けます。
このように分析をすると「少しでも偏差値の高い学校に合格してほしい」という家族の願いは、合理的なようにも感じます。
しかし、この願いには、私達が無意識のうちに、ある前提を置いている事を、認識する必要があります。
♦優れた友人から受ける影響は、良い影響である
果たして、この前提は、正しいのでしょうか?
結論。正しくありません。
フロリダ州の公立小学校・中学校の生徒のデータを分析した研究では、下記のような結果が出ています。
☆元々の学力が上位20%の生徒は、同じクラスに自分と同等の学力の高い同級生がいる事で、学力が上昇する
★元々の学力が下位20%の生徒は、同じクラスに学力の高い同級生がいる事で、学力が下がる
学力の高い友人から、良い影響を受けるのは、元々学力が高い生徒だけだったのです。
「なっ‥アンタなんて口を‥。」
「40にもなってホスト狂いの不倫ババァが、何様のつもりで、僕に教育を説いてんだ?」
「子供より、ほんの少し長く死ななかっただけで!!一丁前に大人みたいな口を利いてるんじゃないっっ!!」
「自分の無能を、他人に押し付けるな!!文句より感謝を、子供に聞かせろ!!」
「優遇されないことを、差別と呼ぶな!!テストの点だけで、子供をはかるな!!」
「美斗さんが育てたアサガオは、クラスで一番立派に咲いたんですよ?」
『ジャンケットバンク』教育災害・眞鍋の授業です。