夫婦関係や恋人関係を維持する為に、夕食作りやお金を稼ぐ、デートの計画、ゴミ出し、喧嘩の解決に至るまで、あなたがこなしているのは何%でしょうか?
仮に、あなたが55%やっていると主張したとします。
その数字が正しければ、あなたのパートナーは、自分の貢献度は45%と主張し、合計100%となるはずです。
しかし、実際はそうならず、75%のカップルが、100%を超える数値となっています。
この実験から理解出来ることは、人は自分の貢献度を過大評価しがちであるということです。
相手の努力に対して、自分の努力を高く見積もることは、責任のバイアスと呼ばれています。
この理由を考えると、受け取る情報量の差が1つの理由として考えられます。
人は、他人がしてくれたことより、自分がしてあげたことに関する情報をより多く手に入れます。
自分がした努力は全て理解出来るが、他人のした努力は良くても一部を目撃するに過ぎません。パートナーであれば、一部を目撃出来ますが、一緒に住んでいない家族や友人、仕事関係等においては、一部を目撃することすら叶わないことの方が多いでしょう。
実際、カップルに関係性維持の貢献度合いを挙げてもらうと、自分がしたことは11個思いついたのに、相手のしてくれたことは8個しか思いつきませんでした。
自分自身を肯定する自己肯定感や自分に自信を持つことは、大事です。その勘違いこそが、自分自身を動かす原動力になるからです。
ただ、自分自身を過大評価してしまう一面が人には備わっていることを正しく認識することも大切です。
「今の影山は自分が間違っている可能性があるってわかってるって事。多分、中学のチームメイトに体当たりで気付かされた事。」
『ハイキュー』菅原のコート上の王様、影山に対する言葉が脳裏を過ぎります。