良い施設も、良い病院も、存在しない

 よく、「良い施設や、病院ありますか?」と相談を受けます。

 その問いに対する正直な答えは、「良い施設も、良い病院も存在しない。」です。施設も、病院も、学校と同じで、ブラックボックス化しており、その中で何が行われているのか、外からはわかりません。どの施設も、病院も、利用者や患者優先等はなく、働く側の都合で動いています。

 いくら外観を整えても、中で働いている介護士や看護師等は、礼節がなってないことが多く、1度赴き、「また来たい。」と感じる施設や病院等、ほとんどありません。

 しかし、施設や病院内で過ごす人や家族は、施設であれば生活、病院であれば命を担保に取られている為、施設や病院に対する意向や不満等は、言いにくい状況となります。

 綺麗事を抜きにすれば、社会には明確な優劣があります。会社内の役職にも優劣があり、住む場所にも優劣があります。そして、ビジネスにおいては、お金を支払う方が主導権を握ります。介護等が必要になっても、自宅であれば、自身や家族が、主導権を握ることが可能です。

 ただ、施設入居や病院入院等をしてしまうと、その主導権は、施設や病院に奪われてしまいます。こちらが、お金を払っているにも関わらずです。「良い施設も、病院も存在しない。」という前提の下、選択をしていくことが大切であると感じています。