表裏一体 指で弾くコインが宙を舞う 僕はいったいどっちの結末願う 表裏一体 光輝くほど濃くなる影 ならばどこへと向かっていく 重なった二つの未来

 

 …偶然を騙る必然 つながる分かれ道 どこまでもいつまでも ついてくる影 飲み込むのか照らし出すのか 抗うのか全てを赦すのか…

 …光 暗闇 愛情 憎悪 同じ根を持つ強い感情…

 『表裏一体』の歌詞です。

 

 

 人や社会、自然は、全て陰と陽という表裏一体で構成されています。

 長所が短所になるように、人は、誰もが陰と陽を持ち併せています。

 そして、仕事でも、人生でも、平時は殆どの人が陽の姿です。

 

 しかし、有事の事態が起こると、その人の陰の姿が現れます。

 人と深い長期的な関係を築いた事がない人は、この陰の姿が現れた時に、勝手に相手に幻滅し、関係を解消しようとします。

 ただ、週に1度だけ逢う恋人関係や、週に1度だけ話をする上司との関係であれば、陽の部分だけを見せる事は可能ですし、双方にとってその方が楽です。

 

 それでも、人と長期的な関係を構築しようとする時には、陽の部分だけを見せていく事は、不可能です。

 他者と1週間でも2人だけで同棲をした事がある人や、他者と1週間でも2人だけで日本語が殆ど通じない海外を旅した事がある人であれば、想像が出来るのではないでしょうか?

 

 

 では、会社の面接で他者を採用するような場面や、仕事において少しだけ関わりを持つ他の会社の人の、陰の部分を知るにはどうしたら良いでしょうか?

 実は、その人の陽の状態がわかれば、ある程度陰の状態を想像する事が出来ます。

 陰と陽の表裏一体の構造を理解する事が出来れば、表が裏に変わった時、どのような状態になるのか仮説を立てる事が出来ます。

 

 日本において、人を選ぶ技術を用いて、人を選ぶ事が出来る人は、殆どいません。

 殆どの場合が「真面目そう」「優しそう」等という直感か、学歴や職歴・資格等だけをみて、人を選んでいます。

 会社の存続は社員に掛かっているというにも関わらず、この現状は、私は非常にリスクであると考えています。

 

 また、誰もが面接時には、真面目・優しい等を意識する事は当たり前ですし、出身大学・職歴・資格等のみで人を採用していては同じような人ばかりが会社に所属するようになり、そのような会社が長期的に成功を続ける事は困難となります。

 周りで働く人のパフォーマンスを落としたり、関係した人が会社を辞めてしまったり、さらに大きなダメージを受けて自殺を選択してしまう。

 このような人を、直感や学歴のみで判断する事は出来ません。

 

 

 幸福とは、不快ではない状態である。

 

 そのような人を避け、一緒にいて不快ではない上に共に成長をしていく事が出来る人とともに、人生を生きる事が幸福であると思います。

 その方法の1つが、平時の陽の状態から、陰の状態を想像する事です。

 その具体的な方法は、また後程。