…ブレるな。決めたじゃん。おっ父の芸で、自分を通して勝つって…
「どうしたの?そんな顔して。迷ってるんでしょ。落語家になって、いろんな人に出会って、強い気持ちをぶつけられて、思ったんでしょ。おっ父と違うって。おっ父の仁と向き合って、分かっちゃったんでしょ?」
「落語家阿良川志ん太は、弱い人だった。」
「ねぇ噺は、ともだちなんだよね。弱い人は、ともだちになれないの?落語家って強くなきゃ、いけないの?」
…おっ父の芸はスゴイって、憧れて追いかけて、その所為で、見えなくなってた。おっ父の芸の本質。おっ父は、あの人達みたいに強くない。だからこそ、おっ父の語る人は、あたたくてやさしい。そうだ、私はーおっ父の弱さが大好きだったんだ…
『あかね噺』あかねの脳内言葉と、子どものあかねと大人のあかねの会話、そして、再びあかねの脳内言葉です。
人や社会、自然は、全て陰と陽という表裏一体で構成されています。
長所が短所になるように、人は、誰もが、陰と陽を持ち併せています。
そして、仕事においても、人生においても、平時の時は、ほとんどの人が陽の姿を見せています。
しかし、有事の事態が起こると、その人の陰の姿が現れます。
その人の陰の状態を知る方法があります。
陽の状態の時がどのようであるかにより、陰の状態を仮設する事が出来るのです。
☆良い人間関係を築く事に意識が高い
このような人は、平時の時には、思いやりがある・チーム志向が強い・情緒的な関係性を築く等の陽の特徴が見られます。
★他者に依存して問題を起こす
良い人間関係を築く事に意識が高い人は、有事の時、自己評価の承認を求める・褒められようとする・権限を放棄し関与を否定する等の陰の特徴が見られます。
☆あるべき姿を目指す事に意識が強い
このような人は、平時の時には、バランスが取れる・高い道徳倫理観を持つ・悪い事も隠さない等の陽の特徴が見られます。
★自己を防御して問題を起こす
あるべき姿を目指す事に意識が高い人は、有事の時、距離を取る・批判的になる・優越的で自己中心的になる等の陰の特徴が見られます。
☆目指すべき目標に向かう事に意識が強い
このような人は、平時の時には、計画を戦略に示す・目標達成に突き進む・不確かな中でも決断をする等の陽の特徴が見られます。
★他者を操縦して問題を起こす
目指すべき目標に向かう事に意識が強い人は、強制的になる・蹴落として上に行こうとする・完璧主義になる等の陰の特徴が見られます。
いかがでしょうか?
あなたにも、そして、過去あなたが過去関わった事がある人の中にも、該当するものがあったのではないでしょうか?
陰と陽は、どちらが良くも、悪くも、ありません。
まずは、どのような人にも、陰と陽が存在する事を、認識しましょう。
そして、あなたに見せている顔を、陽の顔である事も、認識しましょう。
…落語は、英雄譚じゃない。見栄っ張り。呑気や助平に、お調子者。完璧に成れない普通の人間の失敗を語る芸。それ故に弱さも、また武器になり得る。弱くてもいい。それもまた、人としての味だ…
『あかね噺』の言葉です。