私は、人を助ける等、烏滸がましいことであると基本的に感じています。
そして、『化物語』忍野の言葉通り、「助けないよ。君が勝手に助かるだけ。」が真実であると感じています。
たとえば、あなたが悩んでいたとして、朝起きたら誰かがその状況を一変してくれることがあるでしょうか。
そのようなことは、現実には起こり得ません。また、そうする為に、何もかも助けていたら、それは結果的にその相手を苦しめることになります。
ケアマネジャーの方、特に年配の方にそのような傾向が強いように感じますが、「利用者を助ける。」ことが仕事であると思っている方が多く、困惑します。
もちろん、結果的に助けるような形になることこそあれ、それで助けられたと感じるのは相手の感情の話です。
少なくとも私達に出来るのは、支援者が直接的に助けることではなく、「君が勝手に助かる為の支援。」です。
ともすると、人は視野が狭くなりがちです。
そのような時には、自分の仕事以外の分野の物語に触れ、視野を拡げることが必要です。