「その子がさ、ヒーロー‥いや個性ありきの超人社会そのものを嫌ってて、僕は何もその子の為になるような事言えなくてさ。」
「素性もわかんねぇ通りすがりに、正論吐かれても煩わしいだけだろ。言葉単体だけで動くようなら、それだけの重さだったってだけで‥大事なのは何をした・何をしてる人間に言われるか‥だ。言葉には常に行動が伴う‥と思う。」
『僕のヒーローアカデミア』緑谷出久と轟焦凍の会話です。
言葉だけで他人を批判したり、反対したり、悪口を言う事は簡単です。
しかし、批判したり、反対したり、悪口を言う人は、何かを達成している人、若しくはその為に努力を続けている人でしょうか?
ほとんどの場合、そうではないと思います。
言葉だけで批判したり、反対したり、悪口を言う事は、自分が何も動かずに、相手だけを陥れる事が出来る最も手軽で卑劣なやり方です。
そのような人の言葉には、何の意味もない為、相手にするだけあなたの大切な時間が勿体ないのでスルーしておく事が得策です。
インドの独立運動の父ガンジーの元に、ある母親が息子を連れて訪ねてきました。
母親は「息子は糖尿病なのに、砂糖を食べるので、やめるように言ってください。」とガンジーにお願いしました。
これに対し、ガンジーは「では、2週間後に来てください。」とだけ答えました。
2週間後に母親と息子は、再びガンジーの元を訪ねました。
ガンジーは、息子に砂糖をやめるように伝えました。
息子は尊敬するガンジーの一言で、砂糖をやめる決心をしました。
ここで母親は「どうして息子に2週間前に言ってくれなかったのですか?私達は、ここまで来るのに3日掛かるのです。」とガンジーに伝えました。
ガンジーは「2週間前、私は毎日砂糖を食べていた。だからこの2週間砂糖を食べる事をやめたのです。」と答えました。
「世界にそれを望むなら、自らがその変化となれ」
ガンジーの言葉です。
相手に影響を与えたいのなら、まず自分がその模範となりなさいという意味です。
言葉だけ立派な人は、思いの他多いものです。
しかし、言葉だけでは、その言葉が相手に届く事はありません。
その言葉に行動が伴った時、その言葉は初めて相手に届きます。