話す事は誰もが意識するレッドオーシャンであるが、聞く事は誰もが意識していないブルーオーシャンである

 

 今、あなたはホテルのラウンジにいます。

 会話こそ聞こえませんが、あなたから1番見える場所に2人の男性が座っています。

 1人の男性は、身振り手振りを交え、一生懸命に相手を説得しているように見えます。

 もう1人の男性は、きれいな姿勢で座り、ゆっくり頷きながら、相手の話を聞いています。

 あなたは、どちらの男性にカリスマ性を感じるでしょうか?

 

 多くの人が、後者の男性にカリスマ性を感じるのではないでしょうか。

 人は本能的に、ゆっくり、どっしりしたものに異敬の念、つまり、カリスマ性を感じやすいようになっています。

 その為、早口でまくしたてるように話す人よりも、しっかりと相手の話を受け入れながら話を聞く人の方に魅力を感じるのです。

 

 

 世の中に話し方を教える人や書籍、セミナー等は溢れているものの、聞き方を教える人や書籍、セミナー等はほとんどありません。

 上記の例で理解出来るように、コミュニケーションを取る場合、話す事よりも聞く事の方が重要であるにも関わらず、多くの人が話す事ばかりに夢中になり、聞く事に意識を向けません。

 私は、高校時代にこのロジックに気付き「人の話を聞く事に意識を向けてみよう。」と考え、行動を重ねていきました。

 すると、その効果は絶大で、勝手に優しい人というイメージが学校全体に拡がり、男性・女性・教師等、あらゆるジャンルを問わず、多くの人が私の周りに集まってくれるようになり、私自身快適に高校生活を送る事が出来ました。

 

 世の中は、自分の話をしたい人で溢れています。

 これを逆手に取り、あなたは聞く能力を伸ばしてみてください。

 面接において、面接官の趣味の話を聞きだせると、採用率が2倍に上がるというデータもあります。

 話す事はレッドオーシャンですが、聞く事はブルーオーシャンです。

 聞くという多くの人が手を抜いている部分の能力を高めていく事で、仕事も人生も、成功しやすくなる事を約束します。