認知症徘徊判決

 先日、「認知症徘徊判決」の最高裁判決が出されました。
結果は、家族に監督義務がないという結果でした。
 この判決結果については、私のまわりの認知症の方・その家族も関心を寄せていました。
この判決には、おそらく日本全国で介護をしている家族への配慮が大きく働いていると思います。
 私はこの判決をテレビ等で見て、違和感を感じました。
その違和感は、認知症について、語っているのが法律家や医師であるということでした。
 おそらく、法律家や医師は、認知症についての理解・知識はあるものの、認知症の人に振り回されるという「経験」と「実態」が
足りないと思います。
 何かを語る時・伝える時に「経験」と「実態」の抜けた人の言葉は空虚に聞こえてしまいます。
認知症徘徊判決について語る時、「経験」と「実態」のある人の話を聞くことが必要であると思います。
 そのようにすることで、認知症の方へのこれからについての話が始まるのではないでしょうか。