役所の職員の事務的な対応に対し、苛立ちを覚えたことがある人も多いと思います。
役所の職員を始め、警察官や裁判員等の公務員が一律に同じような対応を求められるようになったのは、明治維新後です。
江戸時代までは、幕府に勤めるような役人でも、1人1人対応が異なりました。
その証拠に、悪代官という言葉があり、または、「遠山の金さん」のように市民の味方のような奉行も登場してきます。
幕末期、最も名声を獲得していた落語家である三遊亭円朝にも、怪談話ではなく、市民の役に立つ話をしろと命令が出たほどでした。
このように考えると、役人が代わる度に、悪くもなり、良くもなりでは、市民の生活は大変さを極めます。
そうすると、現在のような事務的であり、1人の市民を救済はしてくれないが、誰がやっても、全国どこでも、同じような対応をする役所を始めとする公務員の対応も仕方がないのかなと思うこともできるのではないでしょうか。