私は、ムヴァッペがあまり好きではありませんでした。
モナコ時代を含め、パリに移籍してから、さらにワールドカップ優勝をした時もムヴァッペとは逆のチームを常に応援していました。
理由は、恵まれた運動神経で勝負する選手が好きではないからです。
もちろん、ムヴァッペが運動神経だけで勝負する選手ではないことは百も承知ですが、好きでないものは仕方ありません。
しかし、今シーズンチャンピオンズリーグでパリを応援している自分に気づき、ムヴァッペに対する受け止め方が変化していきました。
そして、パリはベスト16でユナイテッドに敗北します。
思えば、ロナウドもメッシも数えきれない程の勝利を観てきたと同時に、数えきれない程の敗北も観てきました。
勝利の数よりも、敗北の数を重ねる程にその選手への愛着は増します。
パリが負け、ムヴァッペが負けることで、ムヴァッペに対する見方が変化していきます。
その証拠にこれまで観たこともないリーグアンを観るようになりました。
「イメージを共有してネットを揺らす。」の言葉そのままのディマリアとムヴァッペのコンビネーションをチャンピオンズの舞台でもう1度楽しみたいものです。