賢者は時を待ち、愚者は先を急ぐ

 起業を成功させる要因は、何だと思いますか?

 アイデアでしょうか?将又資金でしょうか?立地でしょうか?資格でしょうか?

 アイデアラボ社の創業者ビル・グロスは、100件以上の企業に携わった後、会社を成功したものは何かを分析しました。

 グロスは、起業を成功させる最も大きな要因は、タイミングであるという結論を導き出しました。

 成功と失敗を分けたのは、42%の場合タイミングでした。

 研究によるとアメリカ文化圏の人達は、先に行く者が利益を得るということを強く信じる傾向があります。

 日本においても、数年前ファーストペンギンという言葉が流行り、自己啓発書等でも、とにかく早く動け等の言葉が並列しています。

 マーケティングの研究において、先発企業と後発企業の状況を比較しました。

 30以上の異なるカテゴリーにおいて何百ものブランドを分析したところ、失敗の確立の違いに驚きました。

 先発企業の失敗率は47%、後発企業の失敗率はわずか8%でした。

 さらに、先発企業は生き残っても10%の市場を占有するのみで、後発企業は28%の市場を占有するという結果も出ています。

 意外なことに、先発者、ファーストペンギンになることは、利点よりも、不利な面が多いことがデータから明らかになっています。

 しかし、人とは単純なもので、成功を収めた先発企業は思い浮かべることが出来るが、失敗した企業のことは思い出せないばかりか、多くの失敗した企業は人の目に触れることもなく、市場から退場しています。

 後発者は、人真似と呼ばれることが多いですが、後発企業は、好機が巡ることを待ち、新しいものを導入していることがデータから推測することが出来ます。

 たとえば、家庭用テレビゲーム機の先発企業であるマグナムボックス社が1972年基本的なスポーツゲーム機が内臓されたゲーム機オデッセイを発売しました。

 しかし、後発企業である任天堂が、1975年オデッセイの日本国内での販売権を取得し、その後10年間のうちに「スーパーマリオブラザーズ」や「ゼルダの伝説」等で知られる新しい家庭用ゲーム機ファミリーコンピュータを製作し、マグナムボックスを圧倒しました。

 任天堂のゲームは、使いやすさと、洗練されたキャラクター、対戦型ロールプレイングゲームで家庭用ゲーム業界に、現在でも変革をもたらし続けています。

 「ゴチャゴチャ言ってねェで黙って俺に従え‥取るべき椅子は‥必ず奪う。」

 『ONEPIECE』ローの言葉からも、賢者は時を待つことを伺い知ることが出来ます。