迷わないことが強さじゃなくて、怖がらないことが強さじゃなくて、泣かないことが強さじゃなくて、本当の強さって、どんなことがあっても前を向けることでしょ

 

 「迷わないことが強さじゃなくて、怖がらないことが強さじゃなくて、泣かないことが強さじゃなくて、本当の強さって、どんなことがあっても前を向けることでしょ。」

 『ムーミン』ミイの言葉です。

 

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 「幸福な出来事」「不幸な出来事」、私達の心に大きな影響を与えるのは、どちらでしょうか?

 正解は「不幸な出来事」です。

 

 私達の心は「ポジティブな事」よりも「ネガティブな事」の方に、強く引っ張られます。

 

 

  ☆職場で上司に褒められた

  ☆気になっている人から食事に誘われた

 

  ★お客様に怒鳴られた

  ★自分の陰口を耳にした

 

 上記の出来事が、同じ日にあったとします。

 どちらが私達の心理状態に大きな影響を与えるのか、想像がつくと思います。

 たとえ「ポジティブな事」があったとしても「ネガティブな事」があれば、私達の心理状態は、ものすごく落ち込むのです。

 

 

 ミネソタ大学のアンドリュー・マイナーは、照明装置会社の従業員にポケットベルを私て、1日に4回ランダムな時間に連絡を取るという実験をしました。

 従業員には、ポケットベルが鳴った時に、嬉しい事や不愉快な事があったかどうかと、その時々の気分について記録を取って貰いました。

 

 すると、同僚にジュースを奢って貰った・上司に勇気付けられた等「ポジティブな出来事」「ネガティブな出来事」の3~5倍も頻繁に起こっている事がわかりました。

 「幸福な出来事」「不幸な出来事」では「幸福な出来事」の方が、頻繁に起こっていたのです。

 

 しかし、従業員の心理状態に影響を与えているのは「ネガティブな出来事」の方でした。

 「ネガティブな出来事」の方が「ポジティブな出来事」よりも、5倍も心理状態との結びつきが強かったのです。

 

 「ポジティブな出来事」があったからといって、私達は、必ずしも心理状態が良くなるものではありません。

 心理状態が良くなる事もあれば、そうではない時もあります。

 ところが「ネガティブな出来事」があれば、私達の心理状態は、ほぼ確実に悪くなるのです。

 

 

 私達の心理状態は「ネガティブ方向」に引っ張られやすい傾向があります。

 嬉しいという気持ちよりも、不愉快な気持ちを感じる時の方が多いと感じるのは、その為です。

 実際には「ネガティブな出来事」よりも「ポジティブな出来事」の方が、頻繁に起こっているのです。

 

 

 

 

 「幸せな気持ちが成功に導く」という因果関係と「成功しているから幸せな気持ちが生まれる」という因果関係では、どちらが正しいでしょうか?

 

 ニュルンベルグ大学のアンドレア・アベルは、法学部・医学部・教養学部等の大学生1,336人に関して、卒業後1年後、3年後、7年後、10年後までの追跡調査を行いました。

 彼ら彼女らは、様々な職業に就いていました。

 

 追跡調査で調べた内容は、客観的な成功と主観的な成功の2つです。

 

  ☆客観的な成功:月収、会社内での役職、出世の回数

  ★主観的な成功:本人の満足感

 

 「主観的な成功(満足感)が高ければ、客観的な成功も後から付いてくる」という因果関係の方が強いという結果が出ました。

 「客観的に成功しているから、主観的にも成功している」という因果関係は、弱かったのです。

 

 「仕事が上手くいっているから、幸せになれる」のではなく「幸せでいるから、仕事が上手くいく」のです。

 

 仕事で成功したいのなら、意識的にでも「自分は幸せだ」「毎日が楽しい」等という世界観を作っていく事をお勧めします。

 幸せや楽しいの対象は、仕事である必要はなく、家族や趣味等でも良いです。

 幸せな気持ちを持ち、仕事に取り組んでいると、そのうちに成功もやってきます。

 

 さらに、幸せな気持ちでいる人は、知的に見られるというオマケも付きます。

 さあ、今日から、幸せな気持ちで、毎日を生きていきましょう。