私は仕事柄、うつ病、双極性障害、統合失調症等、多くの心の病と言われる疾患を持つ方とお話することがあります。
そのような方のほとんどは、精神科や心療内科に通院をしています。
そこで「どのような治療をされているのですか?」という私の質問に対し、ほとんどの方が「薬を出してもらっている。」と答えます。
精神科だけに限られませんが、病院は薬を出すだけの、いわば自動販売機のような存在になっていることが多い印象です。
もちろん、そうせざるを得ない面も理解出来ますが、希望をする患者には、新しい科学の見地を示してもいいのではないかと感じます。
たとえば、アメリカで精神疾患の方を対象に、どの方法が疾患の再発防止に最も効果があるのかを調べる実験が行われました。
その方法とは、抗うつ剤、セラピー、運動です。
このうちで、最も効果があったのは、運動です。
運動したグループからは、うつ状態の再発がほとんどみられませんでした。半年後にうつ病を再発したのは、8%でした。
これに対し、抗うつ剤を服用したグループでは、再発は3人に1人を超え、38%の人が再発をしました。
このように運動には、抗うつ剤以上の効果があるという結果が出ています。
薬を出すことで、医療従事者は仕事をした気になり、患者は診てもらった気になります。
しかし、最新の科学の見地からは、薬を出すのではなく、「運動をしましょう。」という診察が最も正解に近いものです。