鏡の中に、君を助ける答えはない2

 

 

 「だからさぁ~マジで何分待たせんだって?アンタみたいなバイトと違ってさぁーオレ達ぁチンタラメシ待ってられる程、暇じゃねぇんだわ。」

 「‥大変申し訳ございません。もう少々お待ちください。」

 「だから、そのもう少々っていつまでだよ?メシ持ってくるだけもマトモにできねぇのかよ!」

 

 「つーかマジ向いてないってお姉さん!可愛いんだから、体で稼いだら?」「言い過ぎー。」「社会ナメてっから「お客様、そんなにハラ減ってんなら、指でもしゃぶってろ。欲求不満なら、テメーらでしゃびり合ってろよ。」

 「ンだとテメェ!?客に向かっ「だぁーっはっはっはっは!!!」

 

 「小銭払って食事ついでに、ストレス発散。目論見は、大外れだな。浅ましいゴキブリ共が、物乞いの癖に頭が高ぇぞ。」

 「んだテメェスっこんでろ!アンタには、関係ねーだろ!!」

 「同じ店で、同じように金を払い、静かにメシを食ってるオレが、テメェらみたいな害虫のせいで不快な気分になる。納得がいかねぇ。関係大アリだ。」

 

 「お前らが払う金は、この場所で食事する権利への代金だ。なのにお前らは、金を払うだけで殿様みたいに偉そうに振る舞う。なぜだか分かるか?」

 「お前ら自身が、金で飼われてるからだよ。お前らは、苦痛に耐えて、小銭を稼ぐ。だから、自分が払う時には、苦痛を与えてもいいと思ってやがる。」

 「納得のいなねぇ苦痛を誰かにぶつけられ、自分も納得しないまま別の誰かにぶつけ返す。お前らは、病原菌だ。」

 

ジャンケットバンク を含むマンガ一覧 : 古い順 : 16ページ目 | ツイコミ(仮)

 

 『ジャンケットバンク』レストランの客とウエイターのやり取り、そして、牙頭の言葉です。

 

 

 

 私は、日本の年金制度が、好きではありません。

 高齢者ばかりが得をする年金制度の為に、何故働く世代である私達が、多くのお金を支払わなければならないのでしょうか?

 

年金の世代間格差は2倍以上。若い人ほど払い損になるって本当? | 年金のまなびば

 

  ♦85歳の人は、平均で支払った年金保険料よりも、3,460万円多く貰う事が出来る

 

 自らの才覚と経験と数々の失敗を経る事なく、支払ったお金よりも、3,460万円も多くなる投資商品等ありません。

 現在の高齢者が、いかに「経済的ゆとり世代」であるか、理解出来るのではないでしょうか?

 給与を会社から貰う会社員は意識が出来ないかもしれませんが、会社経営をしていると、年金を含む「社会保険料」の支払いの大きさが、経営を悩ませます。

 給与の次に、額が大きくなるのが「社会保険料」です。

 この「社会保険料」の大半が、高齢者の年金や医療費に支払われていると思うと、働く事も、バカバカしくなってしまいます。

 

 

 「国民皆年金」である日本と異なり、アメリカの年金は「自分の意志で加入した人が受け取る仕組み」になっています。

 その為、各会社では「確定拠出年金」を導入し、会社員に加入や積立額を増やす事を、勧めています。

 会社側にとっても「確定拠出年金」により、毎月会社員から一定額のお金を回収する事が出来れば、そのお金を運用し、お金を増やす事が出来るからです。

 

 

  ★会社員1,000人から毎月10,000円の「確定拠出年金」を回収出来る

  ☆1,000人×10,000円=10,000,000円

  ★1,000,000円を運用益5%のインデックスファンドで運用すると、1年間で6,000,000円の利益となる

 

 

 このように、一定額の収益が定期的に入る事で、会社はその収益を確実な運用に回す事が出来、ほぼ確実にお金を増やす事が出来るのです。

 日本においては、保険会社等がこの方法を採用し、東京の主要な駅の周辺には、保険加入者から集めたお金を運用し稼いだお金を元に、保険会社所有のビルが立ち並んでいます。

 

 

 「もしお前のいる場所が、不安と苦悩に満ちているなら、それはお前の歩みが進んでいる証拠。」

 「安心で落ち着ける場所は、お前を鈍くすると、お前自身が一番よく知っているはずだ。」

 

 「怯え続けろ。お前が予想するより、世界は凶暴なのだから。」

ジャンケットバンク】神ってそんな名前だったのか : ねいろ速報さん

 

 

 『ジャンケットバンク』天堂の言葉です。

 

 

 

 しかし、アメリカの会社員は、年金に加入しない人が多く、仮に加入をしても積立額が少額である事が多いのが現状です。

 

  ♦積み立てた方が、将来の自分の為になるのに、何故積み立てないのだろうか?

 

 「合理的な個人」を対象とする「経済学」では、この問題を解決する事が、出来ません。

 では、合理的に考えればやるべき事であるにも関わらず、やらない事には、どのような理由があるのでしょうか?

 ここに焦点を当てるのが「経済学」と「心理学」を融合させた「行動経済学」です。

 

 

  ①現状維持バイアス

  ②損失回避

  ③現在志向バイアス

 

 

 ①人には、面倒な事はやりたがらず「このままでいいや」と考えてしまうバイアスがあります。

 このバイアスのせいで、支払った年金の額より多く戻ってくる事が約束されている「確定拠出年金」への加入に、億劫になってしまう。

 

 

 ②人は、プラスの感情値よりも、マイナスの感情値を、大きく評価する傾向がある。

 その為、将来貰えるお金が11,000円増えるよりも、今月の手取りが10,000円減る事の方が、感情のインパクトが大きい。

 

 

 ③人は、現在に重点を置く為、未来の自分に関しては、他人事のように感じてしまう。

 その為、将来の自分よりも、現在の自分に、お金を使ってしまう。

 

 

 

 このようなバイアスにより、人は合理的に考えるとやるべき事であるにも関わらず、非合理な側面を高く評価してしまい、行動に移す事が出来ないのです。

 人に上記のようなバイアスがある事を理解した上で、会社員に「確定拠出年金」に加入して貰うには、どうしたらいいでしょうか?

 

 この続きは、また後程。