フットボールの監督は、演出力が大切です。
ペップも、モウリーニョも、ジダンも、クロップも、著名な監督は演出力に長けています。
それだけ、見られ方は、大切であり、また、見られ方により、勝利の可能性を近づけることも多々あります。
その中で、異質の監督がいました。
ナポリVSバルサの時、映像にも届く大声で、「マリオ」と連呼していたナポリの監督、ガットゥーゾです。
しかも、「マリオ」としか言っておらず、戦術的な指示は何もしていない様子でした。
試合前においても、システムについての質問に対し、「4-3-3が好きだから。」と答えていました。
ガットゥーゾは見られ方等、気にせず、ただ自らの気持ちのままに、選手と同様に、試合を戦っています。
スポーツも、ビジネスも、ほんの少しの違いで、勝敗が決定します。
それはデータ上の数字や実績だけではなく、この選手とこの選手が組むラインが強いとか、監督の影響力が試合のテンションを少し変えるとか、そのような微細なことであったりもします。
過去の実績、またカンプノウで行われるという地の利も考えると、ナポリVSバルサの2戦目は、バルサ勝利が濃厚でしょう。
しかし、闘犬ガットゥーゾの存在や、リヴァプールにも勝ち越し、ユーベにも勝利する等、珍しくビックマッチに強さを見せる今シーズンのチーム状況等から、私はナポリを応援しています。
「フットボールに記憶はない。」大切なのは、過去ではなく、現在です。