隙があるから、好きになる

 「慢心せずして何が王か。」

 『Fate』のラスボス、英雄王ギルガメッシュの言葉です。

 ギルガメッシュは、メソポタミア文明に栄えた国の世界最古の王として、語り継がれています。

 実力は、各サーヴァントの中でも最強。しかし、その慢心さ故に、危機に陥ることも多いです。最強のホーグを持っているにも関わらず、例え自らの命の危機に際しても、自らが認めた敵にしか使わないというこだわりを貫きます。

 「真の王たる英雄は、天上天下に我ただ一人。後は有象無象の雑種に過ぎん。」

 傍若無人で唯我独尊。基本的に他者を見下し、失礼な相手には怒りを露にし、負けそうになると悔しがり、しかし、相手次第ではきちとんと認め、称賛する。そんな英雄王に、いつの間にか心奪われてしまいます。

 「また幾度なりとも挑むが良いぞ。征服王。時空の果てまで、この世界は余さず我の庭だ。故に我が保証する。世界は決して、そなたを飽きさせることはない。」

 征服王イスカンダルに、英雄王は最大の賞賛を送ります。

 そして、サーヴァントを失ったにも関わらず、戦いの行方を最後まで見守り、強く生きることを誓ったウェイバーに対しても、英雄王は未来を託します。

 「忠道、大義である。怒、その在り方を損なうな。」

 アニメ史に残り名場面も、英雄王なくして成り立ちません。