『多動力』『バカとは付き合うな』両著において、堀江さんは「電話をかけてくる奴とは付き合うな。」と主張をしています。
電話は、他人の時間に強制的に割り込むツールであるからです。
電話がかかってきた時、相手は必ず別の仕事をしています。その想像力も持てないような人とは付き合う必要はないということです。
それでも、電話を掛け続ける人が多数いることに対する堀江さんの見解が斬新でした。
現在、日本人の大人の8~9割が会社に雇われ仕事をしています。
そのため、仕事をしている時間は元々自分の時間ではなく、誰かの時間です。
誰かの時間の中で過ごしている人同士だから、別にいいだろというような発想で電話を掛け合うということです。
しかし、流石に日曜日に会社から電話がかかってきたら、「休みにかけるなよ。」となります。
自らの時間を生きている人に対しての電話は、毎日が日曜日にかかってくる電話と同じです。
この主張は、とても腑に落ちました。
たしかに、電話をしていると仕事をした気になる気持ちは理解できます。
そして、電話の相手とも信頼関係を構築できたような気になります。
私も、電話を掛けてくる相手が私と良い関係を築いていると勘違いしているだろうなと感じることが多々あります。
電話が全て悪いわけではありません。
メール等では伝わりにくいことや、相手の印象を感じ取る必要性が高い場面も存在します。
その一方で、電話は相手の時間を強制的に奪う時間泥棒でもあるという視点を持つこともビジネスにおいて不可欠です。