「待てよミカサ。考えは2つあるって言っただろ‥。これはオレ程度が思いついた最終手段を判断材料として話したまでだ。あとは、アルミンの判断に任せる。」
「え‥?」
「オレだって今の話が現実性を欠いていることはわかってる。この巨人の力は兵団の元で計画的に機能させるのが一番有効なはずなんだ。アルミンが、もしここでオレは脅威じゃないって駐屯兵団に説得できると言うなら、オレはそれを信じてそれに従う。」
「それができないと言えば、さっきの手段を取る。あと15秒以内に決めてくれ。できるか、できないか、オレはどっちでもお前の意見を尊重する。」
「エレン、どうして僕にそんな決断を託すの?」
「お前ってやばい時ほど、どの行動が正解か当てることができるだろう?それに頼りたいと思ったからだ。」
「いつそんなことが?」
「色々あっただろ?5年前なんか、お前がハンネスさんを呼んでくれなかったら、オレもミカサも巨人に食われて死んでた。」
「アルミン‥考えがあるなら‥私もそれを信じる。」
『進撃の巨人』エレンとアルミン、ミカサの会話です。
あなたは、どんな性格でしょうか?
ビッグ5診断等を実施し、一度自分の性格を客観的に見てみる事をお勧めします。
日本人は協調性と外向性が高い人を優秀であると判断する事が多いです。
学校においてその傾向は顕著であり、協調性が高ければ教師は扱いやすく、外向性が高ければクラス内で目立つ存在となります。
この2つの性格特性を持っている子どもは、小学校・中学校等で学級委員や部長・生徒会等を任される事が多く、そのような環境を与えられる事で成績も良い傾向にあります。
高校になると少し複雑になり、協調性と外向性の高さだけでは、上手くいかない場面も出てきます。
それでも、高校になっても、やはり協調性と外向性の高い子どもは、教師から重宝されやすいものです。
私は外向性が極端に低く、下位5%程のスコアでした。つまり、100人いたら、その中の95人以上は私より外向性が高いという事になります。
私のこれまでの人生の選択において、とても良かったと感じている選択の1つに、小学校3年生の時にサッカーの少年団に入った事があります。
サッカーは最も人気のあるスポーツであり、小学校において目立つ存在であった、つまり外向性の高い子どものほとんどがサッカー少年団に入りました。
外向的に振る舞う術も持たなかった当時の私は「ここは自分の来る場所ではない」と最初強く感じた事を現在でも記憶しています。
しかし、それ以上にサッカーをやりたいという気持ちが上回り、外向性の塊のような世界に挑戦した事が、その後の私を幾度も助けてくれました。
医療や福祉の業界では、傾聴という言葉がよく使われ、どの研修でも議題となる程、重要なようです。
傾聴とは、耳を傾けて熱心に話を聴く事を言います。
しかし、私のような内向型の人は、そのような研修等しなくても、子どもの頃から傾聴力は身についています。
内向型は、自分が話すよりも、相手の話を聞く事を得意とします。
そこで、相手が伝えたい事は何なのか、相手が困っている事は何なのか、相手が私に求めている事は何なのかを観察する術を心得ているのです。
仕事に置き換えれば、顧客の真のニーズに注意を向ける事は、内向型の得意とする所です。
外向型には、これが出来ない事が多いです。
しかし、内向型にとっては、傾聴はデフォルトであり、内向型に初期設定から備わっているものなのです。
他にも、深い関係を築ける・分析能力が高い等、内向型の特徴は、学校においても、社会においても、活かす事が出来る事が多いです。
しかし、外向型のように目立つ存在ではない為、内向型の人を活かすには、活かす事が出来る人の存在が必要です。
逆に内向型の人を活かす事が出来る教師や上司は、洞察に優れ、優秀であると捉えて間違いないです。
内向型の人を活かす事が出来る組織作りを心掛けると、良い組織を作る事が出来る事を約束します。
‥僕が勝手に思い込んでいただけだ。勝手に‥自分は無力で、足手まといだと。二人はそんなこと思ってなかったのに。これ以上の説得力がどこにある‥僕に命を任せると言った二人は‥僕が‥この世で最も信頼している人間だ‥
『進撃の巨人』アルミンの脳内言葉です。