Jリーグを観ていて、違和感を感じることの1つに、選手がずっと動いていることがあります。
動くこと自体は問題ありませんが、動き方には問題があります。人の脳は、ずっと動いている選手の動きには慣れてきます。しかし、急に動き出す選手の動きは予想がつかない上に、脳も慣れることができません。
ボールを持っていても、いなくても、ずっと動くことは逆効果です。日本人は、試合に出たらずっと動かなければならないという呪縛に捉われています。そのため、試合を観ていても、誰もが焦っているように観える上、試合に抑揚がありません。
1度試せばわかりますが、ボールがきた時に静止すると、試合全体が俯瞰出来る上に、相手や味方の表情まで読み取ることができます。
芸術作品は、明るい部分だけではなく暗い部分があるからこそ輝き、地球も夜があるから、昼が明るいのです。これは、人生にも当てはまります。今が辛くても、その暗い時期があるからこそ、明るい時期が訪れた時に、喜びを感じることができるのです。
一生懸命イコール動であるという呪縛は、1度捨てましょう。静があるからこそ、動が輝くのです。