「飛べる奴は、飛ぶべきだよ。地面に縛りつけられる必要なんかない。」
『僕のヒーローアカデミア』ホークスの言葉です。
「飛行機は、どうして飛べるの?」
幼き私の求める答えに納得のいく答えてくれる人はいませんでしたし、複数の本を読んでも納得出来ない説明ばかりであった事を記憶しています。
最近物理学が楽しくて、暇さえあれば物理学の本を読んでおり、ようやく幼き頃の答えを得る事が出来ました。
ジェット機の重さは、350トンです。
飛行機を飛ばす為には、その重さに釣り合うだけの上に持ち上げる力(揚力)を作り出す必要があります。
飛行機の翼は、下側が平らで、上側が膨らんだ形になっています。
この形状により、その周りを空気が流れる時、翼の上の方の空気の速度が速くなります。
この法則を物理学では、ベルヌーイの定理と呼んでいます。
つまり、翼の上よりも下の方が圧力が大きくなり、その圧力差が揚力となり、その揚力により350トンものジェット機が飛ぶ事が出来ているのです。
特攻隊や原爆等、暗いイメージばかりが付き纏う太平洋戦争ですが、その中で唯一明るいものがあります。
それが、空への憧れです。
中島飛行機を始め、ヨーロッパと比較し周回遅れとなっていた航空機技術を、ヨーロッパを追い越し、一時世界一にまで伸し上げた原動力も、真っすぐな空への憧れでした。
「いくつになっても男子は、刀を振り回すのが好きだろう。」
『ゴールデンカムイ』土方歳三の言葉です。
男子は、いくつになっても、空に憧れるものです。
そして、現代の空への憧れとは、飛行機を設計する事や飛行機を操縦する事だけでは、ありません。
たとえば、あなたが成果を出し続けているのであれば、あなたの言葉は勝手に空を超えていきます。
地面に縛りつけられている必要等、ありません。