♦ここにいていい、から始まる人生
⑥自己肯定感の質が違う→⑦家庭・子育てでの決定的な差が生まれる
多様性が当たり前の環境で育った子どもは「認められるために頑張る」のではなく「ここにいていい」から、人生を始める。
そこで育つ自己肯定感は、褒められた時だけ育つものでも、否定された時に壊れるものでもない。
違いを恐れる事も、比べる事も、自分を守るために誰かを下げる必要もない。
これが多様性が当たり前の環境の中で育つ「質の違う自己肯定感」。
これから綴るのは、そんな物語。
「じゃあ元気でね。チビ‥ショーヨー。」
「‥!!ハイッッあざっっしたっっ。」
『ハイキュー』及川徹を日向の物語です。
♦多様性に肯定された心は、愛着の質を世代ごと進化させる
ー違っていいと知って育った心は、見守る距離を生み、メタ認知型愛着を世代を超えて進化させるー
多様性耐性が自然に身につく環境で育った子は「自分と他者は違う」「でも、繋がれる」という感覚を、脳ではなく、神経で理解しています。
これが親になった時「一体化しない」「でも、切り離さない」という絶妙な距離感を生み出します。
ここで、子どもは、初めてー
①親を安全基地にしながら
②自分の内面を観察し
③思考と感情を整理する
という「メタ認知型愛着」を獲得していきます。
世代間連鎖で見てみましょう。
多様性環境で育つ→無条件型自己肯定感が育つ→他者との境界が保てる→過干渉しない親になる
→心理的距離が適度に保てる→子どもが自己観察できる→メタ認知型愛着が形成される
インターナショナル保育園の価値は、英語が話せるようになる事ではありません。
インターナショナル保育園の本当の価値は、親子間の心理的距離を変える世代間インパクトにあります。
多様性の中で育まれた無条件の自己肯定感が、親子の距離を変え、愛着の質を変え、次の世代の心の成熟度を変えていく。
これこそが、静かで、しかし、決定的な価値である。
♦違いに囲まれて育つ子どもは、やがて自分の声で世界を歩き始める
「自己肯定感」が安全の上に成り立っている子どもは、会話の主導権を持つ事が出来ます。
ここでの会話の主導権を持つとは、発言量が多いという意味ではありません。
会話の主導権を持つとは、会話の内容や方向性を自分で決めたり、主体的に動かせる状態の事を言います。
心理学の観点からは、子どもが会話の主導権を持つ事が出来る為には、子どもが自分の思考や意思を安心して表現出来る事が前提にある必要があります。
ー違いがある世界は、子どもから言葉を奪うのではない。違いがある世界は、子どもが自分の言葉を発見する場所になるー
言葉は、心の羽。
多様な声が響く環境では、子どもは、自分の思いを羽ばたかせる術を自然と学ぶ。
自分の考えを伝える度に、小さな自身の灯が灯る。
一方、同じ声ばかりの環境では、羽は閉じてしまい、いつからか飛び方すら忘れてしまう。
違いを認め、受け入れられる日々が、発言する勇気と、自己の価値を、静かに育む。
ー同じ世界は、従う力を育てる。違いのある世界は、語る力を育てるー
♧単一性環境での言語化・表現力の特徴
★価値観・言語の多様性が少ない
→伝え方や表現のバリエーションが限られる
→周りと同じ言い方で済む為、自分で工夫して言葉を選ばなくなる
☆評価への依存が強くなる
→「正解の表現」を学ぶ文化では、間違えない事や親・教師の期待に沿った発言が優先される
→自分の思考を自由に表現する機会が制限され、受動的な発言が増える
★発言機会が受動的
→同質の友達や文化の中では、発言の機会が少なく済む場面が多い
→皆と遊んでいても、言わなくても通じる為、説明する力が育まれない
♧多様性環境での言語化・表現力の特徴
☆異なる言語・文化に自然に触れる
→日本語が普通ではない為、子どもは「自分の考えを伝えるにはどうするか」を意識する
→遊びのルール等を伝える時に、英語・日本語だけではなく、ジェスチャーや例を用いて使う
★多様な価値観に対応する必要がある
→異なる意見や習慣の中で「相手に伝わる言い方」を工夫する経験が日常化する
→論理的表現・表現の柔軟性・相手を意識した伝え方が、自然に身につく
☆成功体験とフィードバックの循環
→言葉で自分の考えを伝えられる→相手に理解される→自信がつく→さらに伝えたくなる
→この循環により、主体的な言語化力が強化される
多様性のある環境とは、単に言語や文化を学ぶ場所ではありません。
多様性のある環境では「違ってもいい」という空気の中で、子どもが自分の意見や考えを、言葉にする機会が自然に生まれます。
伝え、理解される経験が積み重なる程、子どもの表現力は広がるとともに、自分の存在への確かな手応えとなっていきます。
多様性とは、子どもが、自分の声を見つける場所。
その声を、世界に向けて、発ってしていく力を育てる土壌なのです。