ー新しい自分になりたかったら北へ、昔の自分に戻りたかったら南へ行きなさいー
『呪術廻戦』五条悟のエピローグです。
♦人生は何事も為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い
ー朝起きたら、慌ただしく準備をして、満員電車に揺られながら、スマホを見るー
ー会社に着いたら、同僚と軽く挨拶を交わして、すぐに仕事に取り掛かるー
ー長引く会議や、次々と舞い込んでくるトラブルに対応しているうちに、時間だけが過ぎるー
ー終わっていない仕事を片付ける為に、残業をするー
ー帰宅したらすぐに寝てしまうし、休日も疲れてベッドで1日を過ごすー
「タイパ」「時短」に取り組んでみても、何故か「やらなきゃいけない事」は、一向に減る気配がない。
一体いつになったら「やりたい事」が出来るのだろうと、悩んではいませんか?
とはいえ、定年退職をして、ぽっかりと時間が空くと、今度は何をしていいのかわからない。
或いは、その時には病気になっていて、好きな事が出来ない。
このような人生を送っている人は、多いのではないでしょうか?
「私は、迷わず南国を選んだ。そんな後ろ向きな私が、最期に未来に賭けたんだ。」
「悪くない最期でしたよ。灰原にも感謝してる。」
『呪術廻戦』七海の言葉です。
♦未来とは、今である
哲学は、人生に有益な考え方を、たくさん教えてくれます。
その1つが「時間は有限である」という真理です。
ニーチェは「永劫回帰(えいごうかいき)」という概念を提唱しました。
ー今この瞬間、あなたがしている事が永遠に何度も全く同じように繰り返されるとしたら、それを受け入れられますか?ー
私は、ニーチェの「永劫回帰」を、上記のように解釈しています。
★付き合いで残業をしている時間
☆好きでもない人達と、何となく過ごしている時間
★自分の実現したい夢を先延ばしにしている時間
このような時間が永遠に繰り返されるとしたら、あなたは、それを望みますか?
「永劫回帰」とは、過去や未来に逃げずに「今、この瞬間をどう生きるかに最大限の覚悟を持て」というニーチェからの挑戦状です。
会社員を長く続けている日本の大人の多くは、下記のように思っています。
☆定年後は、パートナーと旅行をしたい
★退職したら、好きな趣味だけをして楽しみたい
定年退職後や退職後に、趣味を好きなだけ楽しんだり、パートナーと旅行に行ったりする体力と経済力が残っている保障は、どこにもありません。
否、その時に、生きているかどうかさえも、わかりません。
本当にしたい事は、今すぐ行動に移しましょう。
たらればを考えていると、やりたい事が出来ないまま、人生が終わってしまいます。
将来の時間に望みを託すのではなく「やりたい事は、今やるのが正解」です。
早く行動する程、幸福を得られる保証は、確実なものになります。
退職後に趣味や旅行を楽しんでいる知り合いがいたら、「今、充実していますか?」と聞いてみましょう。
「充実している」と答える人も、間違いなく「もっと早くにやっておけば良かった」と付け加えるはずです。
あなたの人生は、定年退職後に、突然変わる事はありません。
人生は、地続きに、続いています。
★もう少し、仕事が落ち着いてから
☆もう少し、子どもが大きくなってから
このように旅行に行く事を、先送りにしている人は、多いです。
ただ、断言します。
その時に、旅行に行く事が出来ない人達は、状況が変わっても、旅行には行きません。
定年退職後に、旅行を楽しむ事が出来る人達は、若い時から、旅行を楽しんできた人達です。
「腹が減っても‼!槍が降っても‼!ここを動かず、お前を待ってる!‼」
「必ず戻って来い‼サンジーお前がいねェと‥おれは、海賊王になれねェ‼‼」
『ONEPIECE』ルフィの言葉です。
♦時間とは、命の事を言う
私は、日本人が時間のない事の原因の1つに「どれも大事、全部やる」という世界観があると考えています。
日本人にとっての「効率」は、自分に降りかかってきたタスクを、いかに早く終わらせるかという事を指します。
私には、全てやり、全て終わらせなければ認められない・成果は出せないという呪いに囚われているように映ります。
これに対し、世界の「効率」とは、いかにやらなきゃいけない事を減らして、少ないタスクで成果を出すかという事を指します。
全てをやる必要はなく、成果につながる事だけをピックアップして、そこに集中していくのです。
「やらなきゃいけない事」自体をまずは、選択するのです。
これであれば時短術等なくても、短い時間で、仕事が終わります。
短い時間で仕事が終われば、自分の時間を作る事が出来ます。
この続きは、また後程。