「影山って、意外とすげえ気ィつかうよな。さっきのも、特別変な事言ってるワケじゃないだろ。」
「やっぱ、中学の頃のモメ事気にしてんスかね?」
「昔の事引きずるタイプに見えないのにな。」
「‥何が重たい事なのか、それは人による。影山には中学の時の一本がチョーー重い一本なんだろ。」
「でもさ、詳しい事情知らないけど、1コだけ確実なのは、今の影山は自分は間違っている可能性があるってわかってるって事。多分、中学のチームメイトに体当たりで気付かされた事。」
『ハイキュー』木下と山口、成田、縁下の会話、そして菅さんの言葉です。
私は、自分がどんなに歳を重ねても、どのような立場になったとしても「自分は間違っている可能性がある」という事を、忘れないようにしようと決めています。
私達は、強い意識を持たなければ、基本的に自分の意見・世界観に固執して、他の意見や世界観を、認めません。
10人中、9人は自分の意見・世界観に固執して、他の意見や世界観を認めない人なのではないでしょうか?
高齢者であったり、障害者で仕事をしていなかったり、役職が高い人程、この傾向が強いです。
カナダのウィニペグ大学において、オンラインを用いて、202人に、下記の質問をしました。
★あなたは、同性婚に賛成ですか?反対ですか?
この質問に続き、同性婚に賛成の立場・反対の立場から書かれた記事を読んだら、10ドルが貰えるクジを引く事が出来ると伝えました。
ただ、自分の意見と一致する記事しか読まないのであれば、7ドルが貰えるクジになる事も伝えました。
では、どんな結果になったでしょうか?
☆同性婚に賛成の人も、反対の人も、約3分の2は自分の意見と一致する記事しか読まなかった
結果は、自分の意見と異なる記事を読めば、3ドル余計に貰えるにも関わらず、3分の2の人が自分の意見と同じ立場の記事を読む事を、選択したのです。
★3ドル余計に貰うよりも、気に入らないものは読まない
このような選択をする人が、大半だったのです。
★〇〇さんは、こっちの話等、聞きやしない
☆○○さんは、頑固過ぎる
★○○さん、少しくらいこちらの話を聞いてくれてもいいのに
私達は、自分の話を聞いて貰えない時に、上記のような気持ちになります。
とはいえ、あなたも、あなたと異なる立場の人の意見には、耳を貸していないのではないでしょうか?
話し合えばわかる。
これは「自分は間違っている可能性があるかもしれない」という意識を持ち、行動をし続けている人にだけ、該当するものです。
多くの人は、意見を変えたり等、しません。
その為、不毛な議論からは、さっさと逃げて、あなた自身の努力で変える事が出来る事に、時間や労力を向けた方が、いいかもしれません。
私は「自分は間違っている可能性があるかもしれない」という意識を持ち、行動をし続ける人とのみ、コミュニケーションを重ねていきたいと願っています。