ジョーカー

 「馬狼照英の個人戦術(スタイル)に合理性は存在しない。故にサッカーを知ってる人間ほどハマる。だからこそ、切り札(ジョーカー)なんだ。敵・味方関係なく全てを混乱に陥れる。私利私欲に忠実な独裁の王(キング)。混乱(カオス)を創れ。馬狼照英。ここからが俺にも読めない。最後の30分だ。」

 『ブルーロック』王様(キング)馬狼をジョーカーとして投入した絵心の言葉です。

 『炎々ノ消防隊』ではダークヒーロー、『ONEPIECE』では闇のブローカーとして、作品に奥深さを取り入れる存在であるジョーカー。

 私は、味方よりも、敵を好きになってしまう為、いつもジョーカーに心奪われます。

 現代フットボールにも、絶滅危惧種ではあるものの、ジョーカーは存在します。

 その典型が、アダマ・トラオレです。

 バルサのカンテラ育ちであるにも関わらず、バルサのフットボールとは対極にあるトラオレのフットボールは、観ていて驚くとともに、思わず「マジか。」と叫び、笑ってしまいます。

 全盛期のメッシも味方の適切なポジショニングとランニングというサポートがあるからこそ、それを囮にして、ディフェンスを切り裂く事が出来ました。

 しかし、トラオレには味方のサポートは必要ありません。逆にサポートをし、トラオレのスペースを消してしまう事がトラオレの可能性を潰してしまいます。

 「サポートをしない事がサポート」という選手を始めてみました。

 スペースさえあれば、敵が何人いようと、敵が誰であろうと、ぶち抜く事が出来ます。

 ユナイテッド戦、プレミアでもウォーカーとともに最も1対1が強いワンビサカを、簡単に抜く姿は衝撃的でした。

 マネもセインツ時代、現在のトラオレのようなプレーをしており、セインツでは絶対的な存在ではありませんでした。

 その後、リヴァプールに移籍をし、フットボールへの理解を深め、ドリブル突破以外にも、ボールがない時の動き、2手先3手先を読んだ動き、守備のタスク等を毎試合行えるようになり、リヴァプールのヨーロッパチャンピオン、プレミア優勝への最も貢献した選手となりました。

 トラオレがマネのように成長するのか、ジョーカーとして突き進むのか、楽しみです。