「まさに千両役者セルヒオ・アグエロ」
シティでのプレミアリーグ最後の試合、途中出場し、見事2ゴールを挙げ、有終の美を飾ったアグエロに送った下田さんの実況です。
長くフットボールを観ていると、試合中に自然と涙が零れてしまう事があります。
サッカーの試合を観て泣くというのは、不思議な事のように思われますが、18歳の少年がスペインに渡り、シティにステップアップを図り世界的なストライカーにまで成長し、ペップの元当初はペップのフットボールに合わないとされ出場機会が減少したもののそのゴールでシティのストライカーの座を譲らずに、18歳の少年が大人になっていくまでを知っているからこその涙です。
マラドーナの娘と結婚し離婚し、次々と美女を恋人にしていたり、キャップを常につけている姿等から、アグエロはノリで生きているのかと思いきや、ドキュメンタリー等で見る姿は、シャイで寂しがりやで、イギリスに10年間生活をしているにも関わらず英語があまり話せない人物である事がわかります。
そんなアグエロが、引退を決断しました。
心臓疾患が原因である引退である為、不本意な引退であったと思います。
私は「プレミアリーグ歴代NO1ストライカーは?」と聞かれたら「アグエロ。」と答えます。
それだけ、私の中ではシティの試合を観ていると、結局アグエロが最後にゴールを決めるという印象が強いです。
シュートを打つコースがない中、ネットの天井に向けて打つシュートは、おそらくアグエロが世界一ではないでしょうか。
決して上手い選手ではないものの、その重心の低いドリブルとシュート技術により、メッシ同様小柄ながら、世界を代表するストライカーにまで成長したアグエロ。
彼を語る上で、欠かせないのが11/12シーズンの44年振りのシティのリーグ逆転優勝を決めたゴールでしょう。
マンチェスターの人々にとって、この日アグエロは英雄となりました。
劇的なゴールはもちろん、シティで275試合出場184得点と、どの試合でも淡々と結果を残し続けるアグエロの姿勢からは、点を取る事が仕事であるというメッセージを勝手に受け取っていました。
アグエロのゴールを観る度に、自分も淡々と仕事をこなし結果を出し続けようと、仕事への活力を貰っていました。
「頭を上げて新たなスタートを切りたい。次の人生で何が待っているかはわからない。でも、僕を愛してくれている人がいるのは知っているから。」
アグエロの引退会見には、ペップも駆けつけ、親友であるメッシからもメッセージが届きました。
フットボールの一線からアグエロの姿を観れなくなる事は残念ですが、アグエロの新たな人生を勝手に応援しています。